超ザックリな、最近の石油価格下落やロシア売り解説
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下のニュースに絡んで。
米シェール企業、原油安で破綻 負債最大60億円 ：日本経済新聞
超ザックリとですが、今までの石油がらみの流れを見ていきましょう。ロシアが一番ダメージ大きそう。
（数年前）
アメリカ：石油大事！ 石油欲しい！ でも、成長著しい新興国が石油を買いまくるから、石油の価格が高いよ。リーマンショックで一時的に価格は下がったけど、すぐまた上昇してきた。
↓ アメリカ、シェールガス・シェールオイル発見
アメリカ：発掘技術も進化したし、今の石油価格ならシェールを掘っても採算とれそう。しかも、シェールオイルからはガソリンいっぱい作れる。アメリカは車社会だから、すごい助かる！
石油国：アメリカが世界最大の産油国になっただと！ その上、輸出までするのか。買う国が減って売る国が増えるってことは、石油価格下がっちゃうじゃないか。けしからん！
↓ 新興国の成長鈍化などで、石油価格が下がってくる
石油国：石油価格を下げないために、生産量減らしましょう（いつもなら、減産しますよね？）。
サウジ（石油いっぱい持ってる）：まだあわてるような時間じゃない。
↓ 資源国へのダメージによる成長鈍化、OPECの「減産見送り決定」などを受け、石油価格の下落が継続
石油国：もうやめて！ 大半の石油国のライフはゼロよ（いつもなら、減産しますよね？？？）。
サウジ：アメリカのシェールガスが！ 採算割れになるまで！ 石油を発掘するのをやめないッ！
ロシア：石油と天然ガスに頼ってるせいでライフがゼロ。その上、ウクライナ問題で米欧から経済制裁くらってる。経済ヤバス。みんなもそれ知っちゃってるから、ロシア通貨のルーブルが売られまくってる。もう利上げするしかない。えぇい、10.5%から17%まで一気に利上げだー！ 通貨介入もやるぞー！ ←2014年12月
アメリカ：石油価格下がり過ぎて、シェールでも犠牲者が！ ←いまここ
とまぁこういう感じだと思います。
石油国がアメリカのシェール潰しをしている段階です。今後、アメリカがなにをするかはわかりませんが、今は世界中で石油価格下落の我慢大会（≒戦争）をしているわけですね。
