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見えない選択肢を見ること

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だいぶ昔の話ですが、海外に行ったときのこと。目的地への直行便がなくて乗り継いだんだけど、前の飛行機ですでに晩御飯を食べていたのに、乗り継いだ飛行機でもまた晩御飯が出てきたんだよね。「食べれないこともないけど、まぁ、いらないな」って思ったんで、断ろうとしたんだけどね。「ビーフオアフィッシュ?」って聞かれて、思わず「ビーフ」って答えてしまったわけです。「選択肢が提示されると、その中から選択しなくちゃいけない」ってなぜか思いこんじゃうんですよね。

どうか、目の前に選択肢があらわれたら、「本当に、この選択肢の中から『答え』を選ばなくてはならないのか?」と、ほんの少しだけでもいいので、考えてみてください。 「選択肢」の話/土の中の子供 - 琥珀色の戯言

「AかBか」と問われたときに、「AB両方」とか「AもBも違う」とか「AでもBでもない第三の選択肢C」などと言った答えが出せることは重要です。一般的には、選択できる方が主導権を握っていると思いがちですが、選択肢以外の選択ができないのなら、それは選択肢を設定した側が主導権を握っているのかもしれません。この場合、選択する側の自由度は減り、むしろ選択させる側の方が自由度は高くなります。選んでいるのか、選ばされているのか、この2つには大きな違いがあるでしょうね。

ただ、選択肢にないものを見つけるのは、簡単なことではありません。前々からその問題を考えていて答えを持っているなら、「この選択肢がないぞ」と気づくかもしれません。しかし、はじめて聞かれた質問、あまり深く考えてこなかった選択肢が提示された場合、選択肢にない選択肢を思いつくには相当考えないといけません。ですので、「今は選ばない」といった選択肢をとることも考えた方がいいかもしれませんね。後回しにできないこともありますけども。

「ビーフオアフィッシュ?」と聞かれて、僕が「ノーサンキュー、アイムフル」みたいな回答をするには、あまりにも英会話経験が不足していました。日本語だったら、もちろん、「さっきの飛行機で食べたのでおなかいっぱいだからいりません」って答えてたはずなんですけどね。

(888文字)

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