退職後無職のまま年を越した人は、確定申告しよう
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会社を辞めて無職のまま年を越した人は、確定申告した方がいい。たいていの場合は、結構な金額が返ってくる。今日は、なぜお金が返ってくるかを書いていきたい。
まずは、簡単に所得税のことを説明する。
会社で働くと、給与から所得税が天引きされる。所得税はその年の所得が確定しないと決まらないので、天引きされている時点では、所得税は仮の額だ。年末になるとその年の所得が確定し、所得税も確定する。このとき、「毎月天引きされていた仮の所得税の額」と「確定した所得税の額」との差を調整するのが、年末調整だ。
これを踏まえた上で、お金が返ってくる理由を説明したい。
仮に、月給100万でボーナスなしという会社があったとしよう。この会社では、毎月「年収1200万にかかる所得税」が仮の所得税として天引きされる。ここで、もし3月に会社を辞め、それ以降その年はずっと無職だったとすると、実際には年収300万だ。年収300万と1200万では、所得税の税率が違う。所得税は年収が多いほど増える。だから、当初見込んでいた年収に比べて実際の年収が低ければ、多く天引きしていた所得税が戻ってくる、という仕組みだ。
もちろん、戻ってくるためには、今年の年収を申告しなければならない。今までは会社が代わりにやってくれていたんだけど、今度は自分でやらないといけない。その作業が確定申告だ。めんどくさいけど、お金はだいぶ返ってくるから頑張ってやっておこう。税金や控除の計算方法とかも知れるし、なかなかおもしろいと思う(頻繁にはやりたくないが)。
ちなみに、失業給付は課税対象外。なので、確定申告の時に所得にプラスする必要はない。普通は年末に前の会社から源泉徴収票が来るので、その資料の数字をそのまま転用すればいい。
もし3月に辞めた場合、源泉徴収票にある社会保険料などは、働いている時に納めた3か月分の数字だ。退職後、健康保険料などを自分で払った場合は、それらも所得から控除でき、課税対象金額を減らすことができる。忘れずに控除しよう。
僕は税務署に直接持ち込んだけど、まだ2月で平日だったこともありすごくすいてた。同じ境遇の方は急ごう。