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「体に良い、悪い」は事実ではなく解釈

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ちょっと前の話だけど、去年の年末にやってた「笑ってはいけない」のスペシャル。引き出しの中に入っているDVDを見るという定番ネタ。DVDの中身は昔話のアニメで、その中でダウンタウンの松本を小馬鹿にする、っていうのがありました。筋トレをしまくってるとか、水は常温のものしか飲まないとか。

「冷たい飲み物は体を冷やすし、吸収するときに内臓に負担をかけるから、常温の方が体に良い」って最近よく耳にしますよね。コンビニでも常温の飲み物が売られてたりするし。でもよく考えてみると、筋トレと常温の水って相反してる気がするんだよね。

筋トレって、体の筋肉にわざと負荷をかけて鍛えるというものですよね。一方、常温の水は、体に負荷をかけないために飲むもの。「負荷をかける」と「負荷をかけない」。両方とも体のことを考えた人がよくやる行動だけど、逆のように感じるんですよね。

これは別に「どっちかに基準をあわせるべきだ」って言いたいわけじゃないんですよ。負荷かけたいなら冷水を飲むべきだとか、負荷かけたくないなら筋トレやめるべきだって言いたいわけじゃない。そうじゃなくて、「体に良い」とか「体に悪い・良くない」っていうのは、事実ではなくて解釈なんじゃないかな、ってことを言いたいんですよね。

「○○すれば体に良いですよ」っていうのは、発言者の解釈というか、考えが入ってると思うんですよね。事実としてあるのは、「○○すれば、体はこういう反応をします」というものだけなんですよね。それを受けて「こう反応するんだから、やるべきだ・やらないべきだ」という解釈が生まれてくると思うんです。

インチキ療法みたいなのはネットや本でもたくさんあるけど、「○○は体に良い」っていうのだけ読んでそれを信じるってのは危険なんだよね。「○○」と「体に良い」は直接つながる話じゃない。抽象的な説明だけってのでもダメ。事例、実験結果、ロジックがあって自分で納得する必要があると思うんだよね。筋トレとか常温の水とかは大した話じゃないからいいんだけど、重要な決断の場面では、「この発言は事実なのか解釈なのか」を意識することは重要だと思います。

(888文字)