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ある女の子が夏休みの宿題を頑張った結果、僕がスパリゾートハワイアンズに行くことになった話

タイトルが意味不明ですが、今日は「あ…ありのまま 夏休み最後の週末に起こった事を話すぜ!」。出来事を時系列で書いていくだけの内容ですが、貴重な体験だったので残しておきます。いつもより記事が長いバージョンです。

スパリゾートハワイアンズに関する情報が出てきますが、これらは僕が体験したときのものであり、今は変更されている可能性があります。ご利用の際は、最新情報をご確認ください。

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この見切れている写真から、いかに僕がスパハワイアンズに思い入れがないかがよくわかりますね。

物語の始まり

家族ぐるみで仲良くしている、前の会社の先輩(といいつつ、僕は独身なので、1対複数という図だけど)。先輩パパは、奥さんと小学生の娘と2歳の娘の4人家族。その小学生の娘(以下、彼女)は、「夏休みの宿題を早く終わらせたら、夏休み最後の週末に『スパリゾートハワイアンズ』に連れて行く」という契約を両親と締結。そして、無事に宿題を終わらせたとのこと。

契約通り、一泊二日の家族旅行が組まれたものの、奥さんが急に体調不良で入院。パパ一人で2歳と小学生の2人をプールに連れていくのは厳しい。ということで、話は白紙へ。しかし、彼女は猛反発。「つれてってってってってってってって~」と主張。

ここまでの話は理解できるのだが、なぜ出発前日に「一緒にスパハワイアンズに来て」というオファーが僕に来るのかはよくわからない。「送り迎え付き、宿泊代付き、飯付き、子供の面倒付き」というオファー内容。正直最後のはいらないけど、ここで断ると彼女も悲しむだろうなぁということで、引き受けることに。

こうして、【ある女の子が夏休みの宿題を頑張った結果、僕がスパリゾートハワイアンズに行くことになった話】が始まる。

競泳用の水着しか持ってなかったのでその日の夜に水着を買いに行ったりして、急いで準備する。スパハワイアンズのサイトを見て予習する時間はなく、心の準備もままならない状態で朝を迎える。

助手席≠特等席

先輩の車でスパハワイアンズへ。

2歳の娘には前にも会ったことはあるけど、覚えてないようで恥ずかしがられる。小学生の娘には覚えられてた。

僕は助手席に座り、前の会社の話や僕の近況報告をする。今までは仕事の話をしても、子どもたちはスルーしてたけど、この日は小学生の娘がちょくちょく絡んで来た。話の内容がだんだん理解できるようになってきて、彼女も成長してるんだなぁ。「理解できないはずだから、何を言ってもいい」っていう油断ができないので、めんどくさい部分もあるけど。「お兄さんは、パパと同じ会社で働いてるの?」とか聞いてくるんじゃないよ、俺はもう辞めたんだよ!

最近買い換えた車には、前の車に自動で追随する機能がついているらしい。ただ、使い方は知らないらしく、僕が説明書を読みながら使い方を指導するという謎の展開へ。いやいや、事前に読んどいてくださいよ。

運転者としては、「勝手にブレーキ」より「勝手に加速」の方が気持ち悪いらしい。助手席に乗ってる僕としては、そもそもどちらもドライバーにゆだねてているので平気だけど、「ブレーキペダルにもアクセルペダルにも足を乗せていない」のが見えるのは、なんとも気持ち悪い。たぶん、この追随機能を使ってる時は、ブレーキペダルに足を置いておいたほうが安全。

子どもたちは「パンダコパンダ」のDVDに夢中。2歳の娘は、何かの動作の途中で手足が止まったまま、画面を追いかけて目だけが動いている。パパ曰く「DVDがあると、おとなしくしてくれるから楽だわ」と。小学生の彼女も、「助手席はDVDが見れないのでイヤだ」と言ってた。

僕が小さい時は、次々変わる景色が楽しく、広々見れる助手席が一番いいと思ってた。助手席がいやだなんて、時代は変わってしまった。

スパハワイアンズへ着くころには、「パンダコパンダ」の歌が頭から離れない。中毒性高い。パンダコパンダは、この日初めて知った。宮崎駿作品であることも後で知った。

逮捕ゲーム

スパハワイアンズに到着後、すぐに水着に着替えて、荷物をホテルに預ける。パパは2歳の娘と赤ちゃん用プールへ。僕と小学生の娘は、流れるプールへ。

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お昼に到着したんだけど、すでに人多すぎ。流れるプールでは、誰にもぶつからないで1周するのは不可能な状態。

2人でしばらく流されてたんだけど、途中から「逮捕ゲームをしよう」と彼女が言い出す。彼女が逃げ、僕が追いかけ、浮き輪で捕まえれば終わり、というゲーム。ただ、彼女は負けん気が強く、「20秒たってから追いかけてきて」とか無茶を言う。

このゲームは彼女を見失ってしまう可能性があり、僕にとってはリスクが大きい。流れる方向にしか進まないのは楽だけど、人が多すぎて見失いやすい。自分の子供じゃないので、余計に気を配らないといけない。

しばらくして、このゲームの趣旨は捕まえることではなく、捕まえないことだと気付いた。一定の距離をとって、僕は追い続けるというスタンスでいるほうが、彼女にとっては面白いようだ。序盤ではすぐに捕まえていたが、そうすると「30秒たってから追いかけてきて」と条件が厳しくなったりした。この逮捕ゲームは、「捕まえてはいけない」のだ。

ちなみに、彼女がこの逮捕ゲームに飽きることはなく、先輩パパと合流する時間まで何度も繰り返された。

懲りない二人

チェックインができる13時に、ホテルの部屋で一度パパと合流して、再びプールへ。プールのすぐ近くで行われるショーを見るのだそうだ。宿泊プランに含まれていて、席も予約済。

いや、ショーの前に腹が減った。僕らはずっと逮捕ゲームをしてて、昼飯を食べてなかった。しかし、パパはすでに食べたという。「先に食べてズルい」「いやいや、2歳の娘が腹減ったと泣くから、先に食べるしかなかった」「2歳児を言い訳に使うなんて、もっとズルい!」

まわりに食べ物を売ってる店はあるが、どこも列が長くてショーに間に合わない。なので、ショーの後に食べることにする。

正直僕には、ショーの何が楽しいのかさっぱりわからない。炎を使った男性パフォーマンスが1割、子ども参加型の企画が2割、残りは女性たちの踊りという内容。僕と先輩は女性たちを見て「あの人が一番かわいい」というゲスい目線で見る。それを聞いていた小学生の娘が「ママに言いつけてやる」と言う。なんて怖い女だ!

子ども参加型の企画は、舞台に子どもたちが上がってフラダンスを踊るという内容。びっくりするくらいの数の子どもたちが参加していた。少子化を疑うレベル。親たちは、舞台に上がった自分の子供をカメラに収めていた(先輩パパを含む)。参加者した子供には、プレゼントとして首にレイがかけられた。

僕たちの座っていた席はSS席で、ショーが終わった後にダンスをしていた女性たちと写真を撮れるという特典があった。「あの一番かわいい人と撮れたらいいなぁ」とか「なぜかカメラマンの女性が一番かわいかった」とかいう話をしていたら、小学生の娘に「ママに言いつけてやる」と再び言われる。なんて懲りないおっさん二人なんだ!

ちなみに、「一緒に写真をとる女性を選ぶことはできません」という注意書きがあった。こういうゲスいおっさんが、他にもたくさんいるのだろう。

湘南乃風

ショーが終わり、昼飯。もう14時半。ロコモコを注文。普通の昼飯にしては高いけど、こういう場所で食べるなら、一般的な値段だと思う。味もまぁ普通。(下の写真はスパハワイアンズのサイトより)

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「パイナップルジュース」という、パイナップルの中身をくりぬいて、そこにジュースを入れるというドリンクがあって、小学生の娘はそれを頼んだ。千円もする。僕が払うわけじゃないからいいんだけど、子どもはこういうの好きそうだ。親泣かせのドリンク。(下の写真はスパハワイアンズのサイトより)

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食後、少し休憩するため、ホテルの部屋へ。

スパハワイアンズのまわりには、いくつかホテルがある。僕らは「ウイルポート」に泊った。プールが近く、部屋から水着のまま移動できて楽チン。洋風な造りなのにベッドではないから、小さい子どもを寝かせても安心。(下の写真はスパハワイアンズのサイトより)

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この部屋にきて数分で子どもたちが布団を荒らし、ベッドメイキングの仕事が台無しに。そんな中、運転の疲れもあって、先輩パパは爆睡。

僕も爆睡。する予定だった。僕の体力はあと数十分で枯渇する。そんな新たなエネルギー問題が、このスパハワイアンズで勃発している! なのに、2人の娘が寝かせてくれない。

小学生の娘が「早くプールへ行こう」と話しかけてくるので、寝れない。2人の娘がフラダンスなどのいろんなダンスをするので、寝れない。僕の体の上に乗ってきたりするので、寝れない。さっきもらったレイを、湘南乃風のライブのようにぐるぐる回して暴れまわるので、寝れない。

結局、先輩はある程度寝れたんだけど、僕は一睡もできず。小学生の娘が「こうしてグダグダしている時間が無駄。無駄無駄無駄無駄ァ」とジョジョみたいなことをいうので、再びプールへ。

パパって呼んでもいい?

先ほどと同様、僕は先輩の娘(小学生)とペアで行動することに。(下の写真はスパハワイアンズのサイトより)

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一番大きな大プールでは、多くの人がビーチボールで遊んでいた。それを見た彼女が「私もビーチボールで遊びたい」というのだが、ビーチボールはない。なので、「本当のパパに買ってもらってね」と言って、はぐらかす。

それでも彼女のビーチボール熱は収まらず、ビーチボールで遊んでいる人たちのまわりで流れ弾を拾うという遊びが始まる。誰かが取り損ねたボールを取り、その人にポンッと打って返す遊び。しかし、流れ弾は多くない。

ある若い女性二人組がビーチボールで遊んでいて、そのすぐそばで小学生の娘が流れ弾を待っているというシュールな状況もあった。娘が、仲間になりたそうにそっちを見ている。僕は勇気を振り絞って、「少しだけこの子も混ぜてもらってもいいですか?」とオファーしてみたら承諾してもらえた。ちなみに、「僕も混ぜて」と言う勇気はなかった。

せっかく混ぜてもらったのだが、彼女があまりにも下手すぎた。全然おかしなところにボールを打つので、5回くらいやって僕が強制終了した。水の中なので、変なところにボールを打つと面倒なことになる。お礼を言って、僕らは去っていった。ここで、断じて「子どもを使ったナンパ」ではないことを強調しておきたい。

その後も流れるプールなどで一緒に遊ぶ。で、何を思ったか彼女が僕に「パパって呼んでもいい?」と言い出した。僕と彼女が二人で仲良く遊んでいるというこの環境下、変な誤解を周りに与えないので、むしろそのほうがありがたい。僕が「パパ」と呼ばれることは今後ないか、あってもずっと先なので、貴重な体験だ。

いや、「『パパ』と呼ばれる状況」ではなく、「血のつながっていない子から、『パパ』と呼ばれる状況」と考えると、相当レアだ。子どものいる女性と結婚して、連れ子に「パパ」と呼ばれるくらいの状況しかなく、普通に結婚するより確率が低い気がする。

ただ、とてもナチュラルに「パパー!」と僕に言ってくる姿を見ると、彼女が将来恐ろしい女性になるのではないかという不安も感じられる。

アンパンチ

一日目、プールで散々遊んだあとは、リゾートブッフェというレストランで晩御飯。メインは2択。あとはバイキング形式。

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バイキングは、和洋中幅広いメニューがある。ハワイを意識したメニューもあるけど、オーソドックスなメニューがほとんど。面白いのは、ソフトクリームを作る機械や、綿あめを作る機械があるところ。自分で作ることができる。僕はやらなかったが、先輩家族は試していた。

諸事情で先輩パパと小学生の娘は先に部屋へ。僕は少ししてから帰ることに。2歳の娘は、僕とペア。不安な展開だ。

しかし、「2歳の娘は『アンパンチ』がマイブーム」という情報を、僕は持っていた。この情報は正しかった。こっちが「アーンパーンチ!」とゆっくりパンチすると、2歳娘も「アンペンチ、アンペンチ」と打ち返しながら、喜ぶ。なにが面白いのかわからないけど、何度やっても喜ぶ。結局15分くらいアンパンチだけで乗り切って、僕らも部屋に戻る。

櫻井翔

小学生の娘は、行きの車の中で「12時まで徹夜しよう」と言っていた。彼女的には、日付が変わるまで起きていると「徹夜」になるらしい。また、「一緒に寝よう」とも言っていた。しかし、これらは言ってるだけで、実際にはプール遊びで疲れて、パパと一緒に爆睡するんだろうと思っていた。

21時。彼女はドラマ「ど根性ガエル」を見ていた。22時。彼女は「嵐にしやがれ」を見ていた。本当に寝ないのかよ!

僕は「ど根性ガエル」の間は爆睡してたんだけど、「徹夜しよう、徹夜しよう」と彼女が起こしに来るので、しぶしぶ「嵐にしやがれ」を一緒に見た。先輩パパは爆睡している。

一緒に「嵐にしやがれ」を見ている途中、彼女が僕に「櫻井翔に似てる」と言ってきた。「いやいや、あんなにかっこよくないよ」と答えたら、「櫻井翔は別にかっこよくない」と言われ、なんだか複雑な気持ちになる。ちなみに、このエピソードを書いても顔バレしないくらい、僕は櫻井翔と似ていないのでご安心ください(何を?)。

その後、テレビが終わったので寝る。結局、彼女は僕と一緒に寝る。本当に寝るのかよ!

夜中、ところどころで僕や先輩は目を覚ました。気温は高くないが、湿度が高すぎる。だけど、エアコンには除湿機能がない。「プールが近いから、湿度が高いのかなぁ」なんて話をして、その時は納得してたんだけど、よく考えたら全然違った。濡れたタオルや水着を部屋の中に干してるんだから、湿度が高くて当たり前だった。

寝るときは掛け布団がいらないくらい蒸し暑く、みんな、布団から抜け出して冷たい床を求めていた。しかし、朝になると湿度も下がり、むしろ寒かった。

乗り放題

一日目はスライダーには行かなかった。混んでいたからだ。しかし、アグレッシブなこの小学生の娘が、スライダーに行くことなくスパハワイアンズを去るなんてことはありえない。彼女は「二日目は、朝一からスライダーに行く」と前日から意気込んでいた。

僕は「どうせ言ってるだけだろう。前日の疲れが残っている上、夜遅くまで起きてたんだから、朝も起きれないはず」と思っていた。しかし、朝7時に彼女にたたき起こされるという事態に。どんだけ体力があるんだよ!

朝飯も食べず、開館直後からスライダーに一直線。しかし、スライダーのチケットを買おうとしたところで問題発生。

1日目は、ホテルの部屋番号を言うだけで買い物ができた。チェックアウトをするときにまとめて精算するというやり方だ。だが、2日目はそれができない。その日に宿泊しない人は、部屋付けできないため、現金で払うしかない。しかし、現金はプールへ持ってきていない。仕方がないので先輩パパに報告してから現金を取りに部屋に戻ろうとした。

報告したときに先輩パパに言われたのは、「まずフロントに行って、宿泊プランにスライダー券がついてないか確認してくれ。もしついてなくても、フロントでは部屋付けでスライダー券が買えるはず。ダメだったら現金で」ということ。

スライダー券はいくつか種類があり、「6回券1050円」と「一日乗り放題券2300円」で迷っていた。昼過ぎには帰る予定なので、一日乗り放題はもったいない。6回券にしようと決めて、僕はフロントに向かった。「6回も乗れば、彼女も満足するだろう」と。

「宿泊プランにスライダー券はついていない」とフロント。だけど、「宿泊者は、スライダー券が半額」とも。僕は即決した。「一日乗り放題券2枚!」

スライダー地獄

プール開館直後はガラガラだったが、さすがに時間をロスしたこともあって混み始めてきた。まずは、これから一番混みそうな「ワンダーブラック」に行く。(下の写真は、スパハワイアンズのサイトより)

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「制限があるので、チェックしますね」と言われ、僕は小学生の娘の身長制限だと思ったんだけど、実際には僕の体重制限チェックだったということを知って、ショックが隠せない。80kg超だとアウト。クリアできてよかった。

上の写真の「ワンダーブラック」は、高いところから速いスピードで駆け下りるスライダー。開館してまだ間もないのに、すでに行列ができているほどの人気。近くに「ワンダーリバー」という緩いスライダーもあるが、彼女曰く「あれは面白くなさそう」とのこと。列もできていない。(下の写真は、スパハワイアンズのサイトより)

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しかし、ワンダーブラックは、ほとんど暗闇で何が起こっているのかわからない。あっという間に終わる。この数秒のために何十分も待つ気にはなれない。1回乗れば十分だ。

一方、ワンダーリバーは、ゆっくり楽しめる。滑り落ちる部分と平らになっている部分が繰り返され、家族や友達でわいわいしながら進める。面白くなさそうと言っていた彼女だが、すべってみると気に入ったらしく、終わるとすぐに「もう一度行く」と言っていた。(下は、スパハワイアンズのサイトより、平らなところの写真)

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みんなこのワンダーリバーを甘く見ているのか、ワンダーブラックで並んでるからなのかしらないけど、ワンダーリバーはほとんど列ができない。スライダーには専用の浮き輪が必要で、その浮き輪を借りるのに列ができるので結局並ぶんだけど、待つ時間は本当に数分くらいしかない。

注意点としては、メガネがダメという点。危険なので、スライダーに乗るときは券売り場でメガネを預ける(実際、娘のゴーグルと髪をとめるゴムが、いつのまにかすっ飛んでいた)。メガネがないので、子どもを見失うリスクが高まる。ワンダーリバーはある意味個人プレイなので、はぐれる可能性は十分ある。浮き輪に乗ったままだと身動きが取れず、子どもが先に行ってしまったり、逆に追い抜いてしまうこともある(実際、「まだ娘が下りて来ない~」とスライダーの途中で叫んでるお母さんがいた)。身動きが取りづらいので、平らな箇所では素直に歩いたほうが速い。

ワンダーホルンという他のスライダーにも行ったけど、結局、ワンダーリバーばかり行った。20回以上滑った。6回券を買ってなくて本当によかった。

死ぬときは一人

スライダーの後は、パパたちと合流してスパへ。

スパは、水着で入れる。みんな、浮き輪やビーチボールを持って入るので、温泉というよりは温かいプールだ。

屋外にもいくつかスパがあるが、気温が下がっていることもあり、寒い。温かいスパへ避難していたら、女子中学生4人が入ってきた。直径5メートルくらいの大きさだったので、2組入るともう十分な狭さだ。

若いキャピキャピしたテンションかと思いきや、「結局死ぬときは一人」とか「定年まで働いている姿が想像できない」とか、文脈はよくわからないけど暗い話をしている。そういうのは俺らおっさんたちに任せて、もっと明るい話をしなさい、若者たちよ!

ここのスパは温まる場所というより、遊ぶ場所の延長線上にあるようだった。

アンパンマンですら言わないセリフ

次に、「江戸情話 与市」という大露天風呂へ。水着がダメな、普通のお風呂ゾーン。小学生の娘も男湯へ。一人で女湯に行くのは嫌みたいだ。裸になっても恥ずかしがる様子はなく、やばい人がみたらやばいんじゃないかなぁ、と不安にすらなる。裸を見られたくないという気持ちは、むしろ僕の方が強かった。

温泉からあがって、「そば処与市」へ。よく考えると、今日はホテルの部屋にあったケーキ菓子をスパ前に食べただけ。本当は朝食もあったんだけど、スライダーに乗っている間に終わってしまっていたらしい。腹減った。

僕は天ぷらセットを注文。値段は高いが、ちゃんと天ぷらはおいしい。そばもおいしい。こういうテーマパークの飯屋にしてはレベルは高いほうだと思う。(下の写真はスパハワイアンズのサイトより)

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2歳の娘はお子様セットを注文。最後にアイスがついてくるんだけど、ここで事件が発生。パパがアイスを少し削って小学生の娘に分けてあげた瞬間、2歳娘が泣く。アイスが完全な球体じゃないということで泣き、食べるのを放棄。「食べないんだったら、もうあげない」とパパが言い、アイスは小学生の娘の口へ。それを見て、さらに2歳娘が泣く。こんな状況なのに、先輩パパが「会計してくる」と言って逃走。

パパがいなくなったことで、さらに大泣きに。こんな時、どういう顔をすればいいのかわからないんだけど、僕は思い出した。「そうだ、アンパンチだ」。昨日の晩御飯のときのように、僕は「アーンパーンチ」と言って、ゆっくりパンチしてみた。2歳娘は泣いた。なにこのめっちゃすべってる感。「俺のアンパンチが効かないなんて」っていう、アンパンマンですら言わないセリフが脳内を駆け巡った。僕の戦いは終わった。会計を済ませたパパが戻ってきた。

物語の終わり

昼食後は、お土産コーナーで、今の会社と前の会社用にお土産を買う。ハワイアンズ土産もハワイ土産も売ってる。

小学生の娘と2歳娘は、パパにペンダントを買ってもらったようだ。2歳娘はすっかり機嫌がよくなっている。アンパンチも、再び効くようになった。

帰りは渋滞に巻き込まれながら、家まで送ってもらった。小学生の娘に「家に泊っていってよ」と言われたんだけど、こっちは月曜日は仕事なんだよ。こんなしんどいのに、明日仕事だなんて、信じられない!

以上が、夏休み最後の週末に起こった、よくわからない貴重な出来事です。

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