「ブログには読者が読みたがることを書く」の罠
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昨日、「ブログには好きなことを書けばいい」という言葉には罠がある、ということを書きました。自分の好きなことばかり書いているとアクセスが増えず、反応の無さから記事を書く意欲がなくなっていき、更新が途絶えがちになる、と。こういう事態にならないために、「ブログを見に来た人が読みたいと思うこと、読んでよかったと思うことを書く」という選択肢が出てくるのですが、これはこれで罠があり、ブログが続かなくなる原因になってしまいます。
アクセスや読者を気にしすぎることによって、義務感が生じてしまいます。「価値のあるものを書かないといけない」という気持ちが働き、これがやがて負担となっていきます。そして、突然「仕事感」が出てきます。というよりも、「読者に価値あるものを」という考えは、趣味ではなく仕事そのものです。さらに残念なことに、労力以上の報酬が得られることはほとんどありません。「なんでこんな大変なことをやってるんだっけ?」と冷静に考えてしまうと、もうおしまいです。
また、自分でハードルを上げてしまうことによって、書くことがなくなる、ということも起こります。「こんな当たり前のことを書いても仕方がない」「こんな分析、誰でも簡単にできてしまう」「この話は、知ってる人は自分よりよく知ってるし、知らない人は興味がないだろう」。こうして、ボツ記事、ボツアイデアが増えていき、ブログの更新頻度が減ってしまいます。
結局、選択でしかありません。まわりの反応なんて気にせずに自分の好きなことを書くか、まわりの反応を重視してまわりの人が好きなことを書くか。どちらかが正解という話ではありません。そして、どちらも選べない人は、脱落していくしかありません。
この選択は、ブログに限らず、どの趣味にも言えることだと思うんですよね。自分のペースでやるか、自分の評価や成績を気にしながらやるか。趣味の世界で挫折する人は、後者のスタンスをとるものの、結果が追いつかなくて失望して脱落するパターンが多い気がします。でも、まわりのことなんて気にせずに、自分のやりたいようにやるっていうスタンスでもいい気がするんですけどね。