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「人生なんとかなる」について

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「人生なんとかなる」という人は多いけれど、なんともならなかった人はもう表に出てこなくなっただけなんじゃないか、という気もしている。いわゆる、生存者バイアスが入ってるんじゃないか、と。

自分のことを振り返ってみると、会社を辞めて空白期間があったあとでも再び就職できたので、「人生なんとかなる」と言えるかもしれない(いまはまた無職だけど)。受験とか就職とか、今までかなり運が良くてなんとかやってこれたけど、なんともならなかったシナリオもたぶんあったんじゃないかな。RPGみたいにセーブポイントからやり直す、っていうのができないからわからないけど。

最近、新卒で就職できなかった人が自殺しちゃうというニュースを聞くことがある。そういう人たちに踏みとどまってもらおうと思って「人生なんとでもなるよ」と言う人がいて、僕も目の前にそういう人がいたら同じように言うと思うんだけど、逆の立場だったときに「うん、確かに、なんとかなるかな」という気持ちになれるかというと、自信はない。

大学までは親に面倒を見てもらう人がほとんどだと思う。バイトしたり奨学金を使ったりするケースもあるだろうけど、学費も生活費も親の助けを全く借りないという人は少ないと思う。そういう状況で、社会に出るのも初めてで、最低限の生活はしていかないという制約もある中で、「新卒で就職できなかったとしても、なんとかなる」という発想を持つのは相当難易度が高い気がする。今まで、自分だけでなんとかしてきたわけじゃないんだから。

結局、「なんとかなる」と思うためには、「なんとかしてきた」という経験を積んでいないと、難しい気がする。もしそういう経験がない場合には、ポジティブな思考、いい意味での勘違いが必要だと思う。経験もなくて思考もネガティブな場合には、いろんな選択肢や例を集めてみて、疑似体験していくのがいいんじゃないかな。

ただ、「なんとかなる」というのは、「チャンスが目の前に現れる」ことだと思う。チャンスをつかんだ後は、「なんとかする」というように能動的に動いていって初めて「人生なんとかなる」という結論に達するんじゃないかと思う。

(888文字)