ブログは「カネ、カネ」言い過ぎた
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僕がブログを初めて書いたのは、もう10年以上も前。それ以降、書いた、書いてない、書いてない、書いてないを繰り返して、今偶然にも2年くらい毎日書くという状況になってる。
僕の記憶が正しければ、10年以上も前は、まだブログそのものの知名度が低く、「ブログとは何か」「ブログをやるメリットは何なのか」といった説明がたくさん必要な時代だった。ブログサービスを提供する側の売り文句には、「自分の趣味について書いて、趣味仲間を増やそう」とか「読者と交流しよう」とかがあった。そして、「広告を貼れば、お小遣いも稼げちゃう!」みたいなのも、必ずあった。
今、ブログでいくら収益が上がったとか、広告収入がいくらだったという記事を書く人がたくさんいる。それを参考にする人もいるし、そういう記事を毛嫌いする人もいる。でも、ブログといえば広告収入、アフィリエイトなど、もともとブログが誕生したころから、ブログとカネの間には、密接な関係があった。そして、上で書いたように、その関係はもともとブログサービスの提供者側が言っていたことだ。
ブログサービスの提供者が「お小遣い」とか「広告収入」などと言って人を集めたのだから、カネに興味のある人がたくさん集まるのは当然だ。そういう人がブログを始めると、カネの話になるのは自然だし、それをメインの記事にする人がいてもおかしくはない。
そうしたカネの記事には注目が集まる。カネの話はみんな興味があるものの、リアルの世界ではあまり出てこない。だから、コンテンツとして訴求効果がある。その結果、アクセスが増え、広告収入も増え、「カネが儲かった話をすると、カネが儲かる」という、自己実現的な奇妙なことも起こる。そして、カネのために動く人たちが、それを真似していく。
さらに残念なことに、ネットでのコミュニケーションを求めていた人が、SNSなどの他のサービスに流れた。これで、ブログのカネ度合いは、より強まった気がする。
「カネ、カネ」言うブログが目立つようになったのは、そもそも「カネ、カネ」言ってブログをはじめさせた結論だと思う。稼げないとわかると、自然と消えていくはずだけど。