今日も8時間睡眠
888文字のブログです

世界からGが消えたなら

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冬は、寒くて外に出たくない。春は、花粉が飛んでるから外に出たくない。夏になるとようやく外に出ようかなという気になるけど、奴らに出くわすリスクを考えると、出る気がなくなる。特に夜は。

新聞で「5期ぶりに赤字転落」という見出しを見ても、赤字ではなくて初めの4文字に反応してしまうくらい、奴らが嫌いだ。

夏の夜は、地面の上を徘徊していることもあり、恐ろしい。でも、例えば、仕事をしていたら、帰ってくるころには暗い。しかし、駅から家までの全道路が街灯などに照らされて、暗闇がまったくないなんてケースはまれだ。駅直結のマンションくらいしかない。そんなマンションには高くて住めない。だから働けない(いや、そうじゃない)。

新宿などの繁華街では、ありえないサイズで登場することがあると聞いたので、夏の夜にそういうところには極力いかないようにしている。小さくても嫌なのに、大きいのは無理すぎる。イヤというよりは、恐怖。

前に、ゴキジェットは2本置くという記事を書いたけど、幸運なことに、東京に来てから家の中で遭遇したことはない。ゴキジェットはそのまま待機している。

戦うツールの一つに、ホウ酸団子系がある。エサでおびき寄せ、毒を食べさせて殺す。巣で死んだ場合は、その毒が仲間にも波及して巣ごと壊滅させる。そういうツール。

だけど、今のところ家で遭遇していないのに、「一度おびき寄せる」というのは、リスクが高すぎる。おびき寄せなければ家に来なかったかもしれない。この武器を使うとすれば、一度遭遇してからでないといけない。

おびき寄せなくてもいいツールとして、バルサン系がある。家の中に煙をばらまいて退治するツール。

東京に来る前、この武器を使ったことがあるけれど、逃げ遅れたと思われる敵が畳の上で死んでいて、それはそれは不快な気持ちになった。死ぬんじゃない、逃げてくれ。逃げ切ってくれ。

いやむしろ、地球丸ごとバルサンしてくれ。「そんなことをしたら、生態系が崩れてしまう」、そんな意見もあるだろう。ただ、それはしょうがない。もう大目に見よう。大目に見てくれ。

世界からGが消えたなら、こんなに安心できることはない。

(888文字)