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利き腕の推理

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推理小説やドラマで、利き腕が犯人を特定するためのキーになることってあるじゃないですか。それ自体はいいんですが、「こういうときに左手を使ったから、この人は左利き」っていう推理がしっくりこないことがあるんですよね。

例えば、「コーヒーを飲むときに、コーヒーカップの取っ手は利き腕で持つ」というのが前提として使われることがあるんですが、これがしっくりこない。

僕がよく行く定食屋では、ご飯を食べた後にコーヒーをサービスしてくれるんですよね。その店でコーヒーを飲むとき、僕はだいたいスマホをいじっています。僕は右利きなので、スマホは右手でいじるのですが、そうすると、コーヒーカップは利き腕じゃない左手で持つことになるんですよね。左手でスマホをいじることもないわけではありませんが、少ないです。

その店では、ミルクや砂糖をかき混ぜる用のスプーンを、コーヒーカップのすぐ手前にくるようにしてソーサーの上に置いて持ってくるんですよね。でも僕はブラックで飲むので、スプーンは使わないし邪魔です。なので、店員は取っ手を右にした状態で持ってきてくれるんですが、僕はそれを180度回転してから飲むんですよね。スプーンが向こう側にあったほうが、邪魔にならないので。そうすると、やっぱり左手で飲むことになってしまいます。

このように、利き腕じゃない方でコーヒーカップを持つことが多いので、この店で飲まない場合でも、スマホを使っていない場合であっても、利き腕ではない方でカップを持つことが多いです。

こういうことがあるので、「○○したときに左手を使ったから、あの人は左利きだ」という推理って、あんまり納得がいかないんですよね。「容疑者が左利きかどうか」はまだいろいろ調べようがありますが、「犯人が左利きかどうか」は推理するしかないですよね。そこで緩い証拠をもとに「犯人は左利きだ、右利きだ」と推理するのはモヤモヤしてしまいます。たまたまそっちの手を使ったんじゃないのかな、とか。

左手で文字を書いていたとか、左利きの人しか使わないツールを持っていたとかでもない限り、利き腕を推理するのは難しいんじゃないかと思います。

(888文字)