「英語とは何か」に答えが出ていた
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英語とは何か。この問いに答えが出ていたとは知らなかった。
そう、「英語は動詞」だったのだ。帯には、5つの動詞だけでもこんなに話せるということが書いてある。すばらしい。
このタイトルから考えると、自然とこうなるわけだ。
英語は動詞なんだから、動詞がわかれば英語もわかっちゃう。すばらしい。
そうか、動詞をやればいいんだ。動詞をやれば、オレも英語マスターだ。
と思ったら、そうじゃないんだ。動詞は基本的なものだけにするから、やっぱり冠詞も入れてくれ、と。少し弱気になっちゃう。
一方で、強気な人だっている。
いや、むしろ、英語は冠詞なんだ、と。要らないのは動詞の方だったんだ。
そして、冠詞については、こんな助け舟がある。
英語は冠詞で、その冠詞が一目でわかるってことは、一目で英語が分かるってことじゃね? すごい展開になってきた。もうこれで終わりじゃん。英語の勉強、これで終わっちゃう。
と思っていたらこんな声が。
いやいや、副詞なんだ、と。副詞こそが英語なんだ。驚くべきなのは、商品の内容説明にある「福祉を使ってこなれた英語を話しましょう」という怪しい文言。福祉なのか。
誤字のある人の意見はダメだ。そう、英語は前置詞なんだ。これで決まり。この本の著者は、この記事の冒頭で「英語は動詞だ」と言ってた人だけど、まぁそれは置いとこう。英語は前置詞なんだから、やっぱり次のような結論になるわけだ。
英語は前置詞なんだから、前置詞が分かれば英語が分かるのは当然なのだ。なんだろう、この既視感のある展開は。
前置詞なんて言ってる場合じゃない、INだけでいいんだ。「英語が見える」がどういう状況なのかよくわからないけど、とにかくINだ。
と思ってたら、inじゃなくてit説。わざわざitにルビを振ってくれる親切さがうれしい。
もうここまでくれば、英語はわかっちゃったはずだ。そんな君には、次のステージが待っている。
まじで? ってことは、アメリカ人とかイギリス人はフランス語しゃべれるってことになる気がするんだけど。
まじで? 英語をマスターしたら、追加で2か国語も話せるなんて。
なぜオレは日本語しか話せないままなんだろう。