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変身後の生活

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数多くのテレビ番組の中に、「変身コンテンツ」というものがある。仮面ライダーやプリキュア…ではなくて、一般の人に出てもらい、髪をカットしたりメイクをしたり豪華な服で着飾ったりして別人になってもらうという企画。女性を変身させることが多いけど、たまに男性版もある。

あれを見ていて思うのは、変身してその時はいいけど、そのあとの生活はどうするんだろう、ということ。メイクは落とすからリセットできるけど、髪はそのあとの生活に支障が出る場合もあると思う。セットが必要な髪型に仕上がるケースもあり、撮影のときはプロにやってもらえるから問題ないけど、そのあと一人で手入れするのは厳しい気がする。

服も、豪華なものが一点だけあっても困る。すでに持っている服と組み合わせられない場合は、結局着なくなってしまう可能性が高いだろう。まぁ、すでに持っている服とは違うタイプだから「変身」と言うわけで、合わないのは当然なのかもしれないけど。

類似する構造として、「大改造!!劇的ビフォーアフター」がある。知らぬ間に一度レギュラー放送が終わっていて、また知らぬ間にレギュラー放送が再開されているようだ。

これは家のリフォームで、言ってみれば、家の変身だ。しかも、こっちはより生活と密着している。

この番組のリフォームでは、昔の家の一部や思い出の品を使うといった配慮がされることがよくある。また、今の家が抱えている問題点や顧客の希望、匠のこだわりなどに対して、うまい具合に答えを出して新しい家に反映されることもよくある。

でも、僕がこの番組を見ると、暮らしていくうえでここが使いやすそうとか使いにくそうというように、そのあとの生活の方に目が行ってしまう。例えば、ここにこんな小庭を作ってみましたとか、こうやって分解して組み立てなおせばこういう使い方もできるとか、そういう配慮に対して普通は「いいね」というのかもしれないけど、「収納スペースにしてしまった方が」とか「組み立てたりするの、結局面倒だからやらなさそう」みたいなことを思ってしまったりする。

変身コンテンツでは、変身後のことをついつい考えてしまう。夢がない見方だ。

(888文字)