ヨッピーとデイリーポータルZに共通する、真似できない良さ
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これを読みました。
BuzzFeed Japan古田氏とヨッピー氏が語る、「ダメなメディアと良いメディア」を分けるたった1つのポイントは?|ferret [フェレット]
良いメディアかどうかを分けるポイントは信用、という話ですが、たぶん普通の人ならそれはわかってると思うんですよね。「インターネット」というレバレッジという記事をこのブログで前に書いたけど、後半部分でも同じように信用が大事だと書いてます。ただ、分かってはいても、誰にでもできることではないんですけどね。
上の記事で話しているヨッピーやディスカッション中に名前が出てくるデイリーポータルZ(DPZ)は、ネットの世界で信用を獲得できている少ない成功例だと言えるでしょう。両者は「人を不快にさせずに、おもしろい記事が書ける」点が共通しているように思います。
ヨッピーは、昔は下品で変態チックなネタにも足をつっこんでいたけど、最近は対談風な記事をよく見かけます。専門家に話を聞きながらも、まじめになりすぎないようにカジュアルな相づちを入れる。この「誰に何を聞くか」というチョイスと、「まじめさとカジュアルさのバランス」がいいのだと思います。
DPZでは、たくさんのライターが記事を書いていますが、どの記事も「好き」の熱量と企画力の高さを感じられます。普通は、あったとしても片方だけです。「好き」だけの場合は、徐々に独りよがりな記事になっていくし、企画力の高さだけの場合は、ふざけ・過激・危険への道を踏み込んでしまいがちで、見ていて不快に感じる人が増えてくるように思います。
僕は、「専門的な知識を持った人が、わかりやすく説明する」というのが良いメディアだと昔は思っていたのだけど、最近はそうじゃない形もあるんだなと認識が変わってきました。テレビ番組でも、報道番組や教育番組に加えてバラエティ番組があるように、エンタメ要素のあるインターネットメディアというのも作れるんだなぁ、と。ま、それを作るのは誰にでもできることではないし、失敗すれば人を不快にしてしまって(しかも、おもしろくない)、信用を失ってしまうことにもなるんですけどね。