近づいてはいけないことがわかる
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ネットの炎上案件の大半は、いろんな要素をそぎ落としていくと、「ひどいものに対して、ネット住民がひどいと批判する」という、とてもシンプルな構図だけが残ります。
例えば、ある会社が客にひどい対応をしたとか、ひどい商品を売ってるとか、ひどい求人を出してるとか、ひどいプレスリリースを出したとか、社長が社内報でひどいことを書いているとか、そういった出来事があって、それに対してネット住民が「ひどい、ひどい」とツイッターやはてブで発言し、拡散されて、炎上していくわけですね。
で、こうした炎上へのコメントの中には、「ひどい」以外に、「よかった」というポジティブ発言をする人もいます。「近づいてはいけない会社が分かって、よかったな」という解釈です。これは、皮肉も入っているんでしょうが、実際、よかったという要素も多分に含まれていると思います。
前に新幹線の自由席に乗ったとき、通路側の席に自分の荷物を乗せて窓際の席に座っている人がいました。すいているならいいのですが、誰が見ても「混んでいる」と感じるレベルだったので、「二人掛けの席をこうして一人で占領するのはひどいなぁ」と思ったんですよね。
でも、よくよく考えれば、「こういうことをやっちゃう非常識な人だから、近寄らないほうが安全だな」と解釈することもできます。「すみません、隣りの席に座ってもいいですか?」と言って、荷物を動かしてもらう選択肢もありますが、ひょっとしたらそれはかなり危険かもしれません。
そんな挑戦をするよりは、他の二人掛けの席を探したほうがいいです。また、三人掛けの席の真ん中を選ぶ方が、席自体の快適度は下がりますが、結果的には良い時間が過ごせるかもしれません。その場で追加料金を払って、指定席に変わることもできるし、お金がなければ、立ったままのほうがいいかもしれません。
「あの人の態度はひどい」と感じるだけでなく、「あぁいう態度をとる人からは、距離を置いたほうが安全だ」と考えられるようになったのは、ネットの世界での炎上案件を見てきたおかげです。皮肉ではなくて、自分が快適に生きていくために、積極的に活かしていきたいですね。