積み上げ教科の最大のハードルは、つまづいたときに下の学年の教材を使わないといけない点
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これを読みました。
長男が、多分初めて「勉強わからない」に突き当たった話: 不倒城
学校の勉強ができる小学4年の子が、初めて塾に行って、初めて挫折を経験した話。特に、下に挙げた部分が大事だと思いました。
勉強で一番難しいことって何か、ってご存知ですか? 当たり前みたいですけれど、それは、「分からない」に対応することなんです。
ごくごく初期の段階で「分からない」を発見してきちんと対処出来る、っていうのは凄く難しいし、貴重なことなんです。
特に、数学などの積み上げ教科ではこれが重要で、ほっといて自然にわかることはほとんどありません。「人のものは盗んじゃダメ」などは、大人になるにつれてどこかで自然と学んでいきますが、分数の計算とか連立方程式の解き方が、生活をしていて自然と身につくことはありません。
テレビ番組でも、化学や歴史や地理を扱ったものはあるし、英語や国語に関連するものは身の回りにたくさんあるけれど、数学の場合は、そうした経路から学ぶことも少ない気がします。
これは何を意味しているかというと、例えば今高校生であっても、算数や中学数学で理解できていないところがあれば、下の学年の参考書などで学びなおさない限り、身につかないということです。
数学のような積み上げ教科の場合、つまずきポイントから今の授業に追いつくまでに、たくさんの量があることは負担ですが、どちらかというと、「下の学年の教材を使わないといけない」ことへの心理的ハードルの方が大きいように思います。
「下の学年の内容がわからない」ことがバレることすら恥ずかしいのに、それを勉強していることが知られてしまったら…。そうなるくらいなら、数学自体を放棄して、関わらないようにしたほうが楽だ、と考えたくなる気持ちはわかります。
こうした「下の学年の算数・数学の内容でつまづいている」人には、こっそり対応してあげなければいけません。数学の勉強をしているのに平均点さえとれないような場合は、もっと前の段階でつまずいている可能性があります。つまずきポイントを解消するのは個別対応しかないので、それは塾ではなく、家庭教師の仕事だと思います。