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人工知能を採用に使うことについて

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これを読みました。

「人工知能が採用面接で人間を見抜く時代」の欺瞞と憂鬱 | 文春オンライン

はじめに挙げられているのが、次のような内容のニュースです。

先日も、某大新聞が「6000サンプルを参考に、新卒大学生の採用試験を人工知能に任せることにしました」的な報道を大々的にして、いわゆる人事評価や採用のデータを取り扱うサイエンス系が「そんな話、どこにあるの?」と騒然としたわけです。

僕もこの内容のニュースを見た記憶はあるんだけど、どれだったかは探し出せず。ただ、このニュースを見て、違和感があったことは覚えています。

企業で活躍できる人材の見極めを、たったの6000サンプルで判断しようというのは馬鹿の所業です

上の記事ではサンプルの少なさが最初に挙げられています。確かにこれも少ない気はしましたが、それよりもまず思ったのは、活躍できるかどうかをどうやって判断するんだろう、というところ。

判断を下すには、「この人はいい」「この人はダメ」といった結果が必要だと思います。この答えを持っていなければ、目の前の志願者を分析しても、採用すべきなのかどうか、結論が出せませんからね。しかし、そんなことってできるんでしょうか。こういう人が成功例だ、という答えって、企業は持っているんですかね。

その「成功例」というのは、「何でもできる新人」という空想上の生き物ではなくて、実在する人でないといけません。でないと、この世にいない人物を求め続けることになってしまいます。そうした人をピックアップできたとしても、その軸で採用をすれば、似たような人ばっかりになってしまうんじゃないでしょうか。質の高さは同程度で、能力の方向性はいろいろ、というような、うまい具合に多様性のある人たちを採用するのは難しいんじゃないでしょうか。

それに、そんな人たちを選べるほど志願者は来るのか、というツッコミもあります。大企業くらいしか、必要ないですよね。

おそらく、AIでの採用って、ダメな人を避けるため、足切りのために使うことになるんじゃないか、と思います。でもそれって、SPIとかで十分なんじゃないか、という気もするのですが。

(888文字)