できないことを仕事にしてはいけない
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できないことを仕事にしてはいけないな、と思うんですよね。
自分がこれだけコストをかける(=仕事をする)んだから、これくらいの給料は欲しいよな、っていうレベルがあるじゃないですか。で、逆に、企業側も、これだけコストをかける(=給料を払う)んだから、これくらいの仕事の量・質は欲しいよな、っていうレベルもあるはずじゃないですか。
お互いに設定した最低ラインを超えなければ、どちらかが不満を持つことになるわけだけど、働く側の戦略としては、「自分はそんなにコストをかけなくても、要求される水準の仕事はできる」という分野を探すのがいいと思うんですよね。費用対効果が高い、ということですからね。
これは別に楽な道を探し続けるという単純な話ではないんですよね。嫌な仕事、しんどい仕事にぶつかるたびに逃げていい、という話でもありません。どの仕事をするにも、手を動かしたり、頭を使ったり、みんなが嫌がることを任されたり、しんどいことはあります。でも、どうせしんどいなら、その結果得られるリターンが一番大きくなるところでやったほうが報われるよね、ってことです。
大学を卒業してすぐの状態では、できる仕事も少なく、何をやってもあまり成果は出ないかもしれません。ただ、いろいろな仕事をやってみると、こういう仕事は向いているなとか、こういう仕事はどう頑張っても人並みの水準までにはならないなとか、わかってくるじゃないですか。業界というより、職種による相性の影響が大きい気がします。
学生のときには、苦手科目でも頑張って勉強したほうがいいかもしれません。その後への影響度合いを考えると、損切りするには少し早いでしょう。しかし、仕事をし始めてからは、絶対に必要なものを除いて、苦手なもの、できないことを克服するためにわざわざ時間をかけるのって、もったいない気がします。しかも、頑張って克服したところで、人並みのレベルになっただけであれば、人並みの評価しかされないわけですし。
できないことを頑張るよりも、これなら人よりも効率的にパフォーマンスが上げられるぞ、ってものを見つけて、それで戦っていくのが効率的だと思います。