「毛髪シャットアウト」というインパクトのある名前の会社
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ネットをさまよっていたら、「株式会社 毛髪シャットアウト」というインパクトのある名前の会社を見つけたんですよ。
ネットでは、「また髪の話してる」という言葉が、よくある定型文みたいになっています。アスキーアートにもなっています。そんな流れで「毛髪シャットアウト」という名前を見ると、「え、これ、一体どんな会社?」となります。
髪を切るとかそういうレベルじゃないですよね。シャットアウトですから。かなり強いです。毛髪とはおさらばだ、もう二度と生えてこさせないぞ的な、決別の意思が見えます。
なので、脱毛とかそういう系の会社かな、とも思ったんですけどね。いやでも、毛髪って、体毛を指す言葉ではなくて、頭の毛のことしか指しませんよね。「体毛シャットアウト」だったら、全身の脱毛の会社かもしれません(これでもインパクトのある名前です)が、「毛髪シャットアウト」ですからねぇ。
頭の毛をわざわざ脱毛する人は、聞かないですよね。「髪の毛が生えてきて困ってるんです」なんてことは、聞いたことがありません。伸びてくるのはめんどくさいですが、シャットアウトまでしたいとは思いません。仮に頭の毛を脱毛する人がいたとしても、商売になるほどの顧客数はいないと思います。
というわけで、そろそろ正解発表です。
食品衛生に関する苦情の多くが『異物混入』、更にその『異物混入』の中でも多いものが『毛髪』の混入です。 (中略) 当社『毛髪シャットアウト』では、貴社のニーズに合った食費衛生管理に必要な商品をご提案、ご提供させて頂きます。 株式会社 毛髪シャットアウト
なるほど! 食品から毛髪をシャットアウト、ってことだったんですね。食品を扱っている工場などに、帽子やユニフォームなどの「毛髪異物混入防止用品」を作っている会社でした。
会社の業務内容を知れば、「毛髪シャットアウト」という名前に対して、不自然さは感じられません。知る前は、本当に業務内容が謎でした。「生えるか生えないか」以外に「入るか入らないか」という視点。想像力が足りなかったのか、それとも先入観が強すぎたのか。髪の話は、視野を狭くさせる何かがあるのかもしれない。