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料理対決漫画と自動運転車

😜

「翔太の寿司」のような料理対決漫画を見ていると、機械を使ってちゃちゃっと作るよりも、人の手をガンガンに入れて、手間暇をかけて作ったものの方がおいしい、という展開になることがよくある。調理の仕方だけでなく、例えば、包丁であっても、効率的・合理的に作ったものより、昔ながらの非効率な方法で作ったものの方が、結果的にいいものが出来上がる、という思想であることが多い。

自動車に関していうと、最近は、人が運転しなくても自動で運転してくれる「自動運転車」にまつわるニュースがどんどん出てきている。個人的には、「自動車」と言うからには、その名前から、本来「自動運転」の機能を持っているべきだろうと思っていたんだけど、ようやくそのステージに近づきつつあるようだ。素晴らしい。自動車免許をとるときに、「どこが自動なんだよ」とひたすら思ってたので。

この自動運転車が広まると、恩恵を受ける人は多いが、タクシー業界など、大きなダメージを受ける業界もある。自動で運転してくれるのなら、運転手は要らない。今ほどの数が保てないのは、仕方のない運命だとは思う。

それでも、先ほど挙げた料理対決漫画を見ていると、「人間の運転」を支持する層は、一定数残るような気もする。「やはり、人間の運転には、温かみがある」とか「このブレーキさばきには、人間の心が感じられる」という人たちはいて、そういう人たちは、自動運転車ではなく人間タクシーを選ぶのではないだろうか。

世の中には「手作り弁当」もどきの「手作り風弁当」というものがある。同様に、自動運転車が広まると、「人間タクシー」もどきの「人間風タクシー」というものも出てくるのではないだろうか。運転席に人が座っていて、ハンドルを握っているんだけど、ハンドルは自動で動いていて、アクセル・ブレーキも自動。ただ、一応、人間が運転しているようには見える、というもの。「やっぱり、運転席に人がいると安心する」という意見の人もいるだろう。

まぁそういうわけで、人間タクシーは少ないニーズに応えるために、細々と続くという展開はありうるかもしれない。僕は自動運転車の方を選んでしまうけれど。

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