夏季休業のお知らせ
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あるお店から、夏季休業のお知らせが来る。もう何年も前に、ネット通販で買い物をした店なんだけど、買ったものはもう手元にはない。その店で買い物をしたのは一度だけで、一度買えばいいものだったので、もうたぶんその店で買い物をすることはないと思う。
だけど、夏季休業のお知らせは来る。買い物をするつもりはないけれど、夏季休業のスケジュールを教えてくれる。通常営業をしているときのことは気にしないのに、休みのときだけ意識させられる。
お店側も、夏季休業のお知らせをやめることはないだろう。例えばこれがハガキであれば、「この人は、ここしばらく取引がないから送らなくてもいっか」となるだろう。お金がかかるからだ。メールなら送るのは実質タダだから、とりあえず送っとけばいい、という発想になる。
むしろ、送らないようにする方がコストがかかる。ここ数年で一度も取引がなかった人を集計して、それをアドレス一覧から抜く、というのは、大変な作業ではないものの、タダではできない。それなら、とりあえず送っておけばいいや、となる。
こちらとしても、特にメルマガを解除するほどのことでもない。これが、「お得情報」とかいう、ぜんぜんお得じゃないメルマガが毎日何通も送られてくるようなら、「メールボックスが散らかるから即刻解除だ」となるだろう。しかし、その店は、夏季休業と、年末年始の休業しか送ってこない。逆に、それでいいのか、という気もしてくる。もうちょっと新商品とかお知らせしてみてはどうだろうか。買わないけど。
こういう状況だし、わざわざ相手のサイトにいって、自分のメアドを打ち込んで解除、というのもめんどうだ。なので、とりあえず受け取っておけばいいや、となる。
こうして考えてみると、メルマガの頻度が高いというのは、メルマガが解除される機会が多い、ともいえるのかもしれない。営業をすればするほど、営業されたくない人から敬遠される。そういうことが、メルマガでも同じように起こっていても、なにも不思議ではない。
今年、その店は今日16日から通常営業らしい。年末の休業のお知らせが来る日まで、またしばらく意識しない日々が続く。