「2つのうちどちらの方がいいか」問題
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「サラリーマンのほうがいいか、フリーランスのほうがいいか」「賃貸のほうがいいか、購入のほうがいいか」「結婚するほうがいいか、未婚のほうがいいか」というような、「2つのうちどちらの方がいいか」問題はネットでもリアルでもよく議論されています。ネットだとよく戦争になるやつです。テーマが大きすぎるのが原因な気もするのですが、「きのこのほうがいいか、たけのこのほうがいいか」といったテーマでも戦争は起きるので、テーマの大きさはあまり関係ないのかもしれません。
これを言ってしまってはおしまいなのですが、結局は人それぞれだし、置かれてる状況が違うんだから最適解も違うのは自然なんですよね。好みもあるだろうし。ただ、議論する余地があるとすれば、「論点は何か」を洗い出すことだと思います。
2つの「似ているけれども違うもの」。2つの「同じ土俵に並べられた選択肢」。違うものを比べているんだから、相違点はたくさん出てくるでしょう。その1つ1つの差異を並べていって、これらの差はなぜ発生するのか、その差はなくならないのか、その差が将来どんな影響を及ぼしそうか、そもそもその差は本当に存在するのか、っていうのは、議論する意味はあるかなと思います。
ただ、どのポイントを重視するかは人によります。それに、たくさんあるメリット・デメリットを総合的に見る人もいれば、「この差異だけが決め手」という人もいます。どちらがいいのか、一般的な結論を出すのは無理な話です。
「どちらがいいか」に対して出せるのは、一般的な答えではなくて、「自分にとって」という前提の答えでしょう。「自分にとってこの理由が大事だから、こちらを選んだ」とか、「自分と同じような人には、こちらがオススメ」という展開が自然だと思います。
しかし、わざわざ「自分にとって」と言う人は少ないし(そう思ってるか思ってないかもわからない)、反対派の人たちが、それを一般的な答えだと受け取って「この人が出した一般的な答えは、私のとは異なる。こいつは私を否定してきた」と感じてしまいがちです。こうして今日も争いが絶えないんだなぁとたけのこ派の僕は思うわけです。