「M-1グランプリ2020」感想:どうしても笑わせたい人がいる男です
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12/20に放送された「M-1グランプリ2020」の感想を。ネタバレあります。
前半戦は、敗者復活のインディアンスから、テンション高めで走り出していきました。中盤の組まではその流れが続いてたけど、後半の組になるほどだんだん静かになっていった印象。途中のおいでやすこがのインパクトが大きくて、そこがピークになってしまいましたね。
マヂカルラブリー。1ネタ目の紹介VTRで、3年前のことに触れられただけで会場から笑いが。そして、登場シーンでもひざまずいて出てきて笑い。自己紹介では「どうしても笑わせたい人がいる男です」。3年前の上沼恵美子との出来事を完全にネタにしていて、この日のための前フリのようになっていましたね。
上沼恵美子自身は「覚えてない」と言っていて、実際、ギャグじゃなくてホントに忘れてそうでした。ただ、野田がこの3年間ずっとネタにし続けていたので、M-1を見る人なら多くの人が覚えているはずです。ネタ終わりの「早くあの人の声が聞きたいです」もおもしろかった。
1本目のネタは、かなりおとなしいトーンで、レストランでのマナーを聞くところから始まるけど、突然暴れ出すパターン。3年前のときより動きも速くなったし、ツッコミのワードもおもしろかったと思います。城の門の開け方。
最後、かなりシュールな終わり方だったので、少しヒヤッとしました。
1本目のネタは十分気が狂っていましたが、2本目からすれば、ぜんぜん序の口でしたね。2本目、野田はほぼしゃべってないし。巨人の「しゃべりを重視した」もまっとうな意見で、あれは漫才なのかという感じもするけど、おもしろかった。重力が変わるところとかも。
松本は「普通は2組で悩むけど、今回は3組で悩んだ」といってたけど、たしかに3組ともおもしろくて、最終結果も3・2・2と分かれていました。こんなにばらついたのはあまり見たことがない気がします。
優勝後、残り10秒のコメントでも、「えみちゃん 辞めないでー!」。審査員たちの登場後すぐのコメントも、3年前の事件も、最後の数秒で回収していく野田はさすがでした。マヂカルラブリーが優勝で文句なしでしたね。