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芸人がウラ話をしすぎる問題

一昔前なら、芸人のウラ話と言えば、お金とか女関係が多かったような気もしますが、最近は、バラエティそのものをテーマにしたのが多くなりましたね。バラエティやお笑い番組にどういうスタンスで出演しているかとか、賞レースをどうやって戦っているかとか、芸能界でどうやって売れていくかとか。

番組でいうと、「あちこちオードリー」とか「いたって真剣です」とかは毎週そんなテーマでしゃべってるし、アメトーークやゴッドタンでも、回によっては、これがテーマになることもあります。毎年やってる「今年が大事芸人」とかですね。

こうした話は、以前はラジオ番組や著書で語られることはありました。しかし、今ではテレビでも普通に話題にされているし、YouTubeの芸能人チャンネルでもよく話されています。ウラ話が、ウケるコンテンツだとみんな思っているからなのでしょう。コストもかからないし、ネタとしては都合がいいのでしょうね。

お笑い好きであれば、そのときは楽しめます。「あの時はこんなことを考えてたのか」とか「こういうことを考えてたから、こういう行動をとってたのか」といった答え合わせができます。しかし、その一方で、その後に彼らが番組に出ているのを見ると、裏側を知り過ぎたせいで純粋には楽しめなくなるケースも出てきているように思います。これでは、今のおもしろさのために、将来のおもしろさを削っていることになってしまいます。

本音を語れば語るほど、そのときの番組はおもしろくなるのですが、本来は秘密にしておいたほうがいい部分もその場のノリでさらけ出してしまう危険性があります。実際、あちこちオードリーでは、スタジオ内には「(この番組は)ラジオじゃない」という注意書きがあって、オードリーを含め、出演者たちはしゃべりすぎないように気を付けています(が、いつも結果的にしゃべりすぎてます)。

ウラ話はたまに聞くからいいのであって、しょっちゅうだとよくないですね。スタンスが見えすぎてしまって、しらけてしまいます。とはいえ、放送されていたら見てしまうので、こうしたコンテンツは今後も作られていくのでしょう。困ってしまいますね。

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