CMにおけるビールのおいしさのインフレ
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これ読んだんだけど、本当にそうなんですよね。
「おっ、これが新商品の〇〇か!」 カシュッ、ゴクゴクゴク、 「くーっっ!..
「前よりもおいしくなった」「さらにおいしくなった」って何度も繰り返してて、いやいやさすがにインフレしすぎでしょう。もはや、違いが分からないところまで行ってるんじゃないですかね。
僕は酒を飲まないので、本当においしくなったのかどうかはわからないんですけど、ビールってあんまり宣伝文句が少ないのでつらそうではあります。食べ物だったら、まだ攻め方はいろいろあるんですけどね。モチモチになったとか、プリプリになったとか、食感で攻めることもできるし、もっとわかりやすく「新しい○○味が出た」とかも言えますしね。ただ、ビールは味の種類で攻めるのとかは難しそう。
最近は、糖質とかプリン体の数値を売りにするものも増えています。これらが宣伝文句として使われるようになってから、そんなに何年もたってないと思いますが、もうこれらもゼロまで来てますからねぇ。糖質ゼロ、プリン体ゼロ、人工甘味料ゼロ、着色料ゼロとか。お酒が飲めない僕からすると、もう水でいいじゃん、って感じがするんですけどね。
この路線では、ゼロまで来たらもうマイナスには行けないので、別の新しい軸を持ってくるか、でなければ、「うまくなった、うまくなった」の宣伝を使い続けることになってしまいます。
「うまくなった」っていうのは、前のを作ってた人たちとかはどう思ってるんでしょう。昔の自分たちの商品の否定だと感じたりもしてるんでしょうかね。
カミソリの宣伝とかもそうですよね。2枚刃のCMでは、1枚目がそり残したひげを2枚目がそっていく映像が流れますが、3枚刃のCMでは、1枚目と2枚目がひげをそり残すんですよね。で、3枚目がそっていくと。しばらくして4枚刃が出てくると、今度は3枚全部がそり残したひげを4枚目がそっていく。確実に、過去の自分の商品の否定になってますよね。
企業としては、新しい商品を作って、新しく宣伝しないといけないんでしょうけど、なんかこのまま「さらにうまくなった」を繰り返していくだけだと味気ないですね。