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改正電子帳簿保存法に殺されるところだった

これを読みました。

1カ月後に迫った「電子帳簿保存法」改正で何が変わる? 個人事業主がやらなければならないことは何? 税理士の杉山靖彦さんに訊いてみた【「改正電子帳簿保存法」最低限の基礎知識 第1回】 - INTERNET Watch

僕も個人事業主として働いているので、関係していることは知っていましたが、オンラインでの取引はほとんどないし、まぁ大丈夫だろうと思っていました。詳しく見てなかったんだけど、この仕組み、本当につらさしかないですね。

保存したオンラインデータの改ざんができないようにする、というのはたしかにわかるのですが、そのために、クラウドサービスかタイムスタンプを使え、というルールになっています。このタイムスタンプも、なんでもいいわけじゃなくて、信頼性のあるものを使わなくてはダメで、安くても年間10万くらいかかっちゃうんですね。クラウドサービスを使う方が安いですが、それでもお金はかかります。

ファイル名も「日付_取引先名_金額」にする必要があります。いや、めんどくさすぎる。書類が多かったらやってられないでしょう。税務調査の人の作業効率のために、なぜこんなめんどくさいことをしないといけないのか。

電子化によって作業が楽になることが期待されてるのに、むしろ紙で管理したほうが楽だというのはイマイチですね。もともと「電子データは電子データとして保存しないとダメで、紙に出して保存するのはダメ」というルールに変わる予定でしたが、当面は紙に出して保存してもいいというルールになるようです。

領収書の電子保存、義務化2年猶予 経理デジタル化遅れ:日本経済新聞

当初は、電子保存のルールを守らないと、青色申告が取り消される可能性があるとされていましたが、これも消えたようです。青色申告特別控除のために、膨大な事務処理が発生する危険性がありました。おそろしいですね。

結局、個人事業主が対応すべきことはあまりなくなったようです。その点は安心ですが、ただ、もっとシンプルで、積極的に使いたくなるようなルールになってほしいんですね。性悪説でルールを作ると、つらさが際立ってしまいます。

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