セルフレジは実質的には値上げ
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今や、セルフレジはコンビニやスーパーなど、いろんなお店で導入されています。お店は、セルフレジのおかげで、レジ要員を減らすことができます。
今まで、忙しいときは、レジの数だけレジ要員が必要でした。しかし、セルフレジなら、複数のレジを見る人を1人置けばいいです。0人にして、必要なときだけ呼び出してもらう方法だってあります。
こうして、お店は人件費をカットすることができます。セルフレジ用の機械を導入するときにコストはかかるけど、時間がたてば、いつかはもとがとれるでしょう。
お店からすればランニングコストが減るのですが、消費者から見るとどうでしょうか。買い物に来た人は、今までレジの人がやっていた商品スキャン、袋詰め、会計を自分でする必要があります。つまり、レジの仕事がこちらにふってきたことになります。
お店は消費者のやる労働にはお金は払わないので、消費者は商品の値段プラス労働力を払うことになります。商品の値段が変わらないなら、これは実質的には値上げと同じです。まー、セルフレジが無ければ、昨今の人件費上昇により、コストが商品価格にそのまま上乗せされるだけかもしれません。見えない値上げか見える値上げか。結局同じ結論かもしれません。
このような、消費者側が労働をすることによる実質的な値上げ(もしくは、名目上の値下げ)は、他にもあります。飲食店で、お水がセルフサービスだったり、呼ばれたら料理をとりに行くタイプの店がありますが、あればサーブする仕事を顧客が行っていることになります。こういうお店は、値段が安いことが多いので、名目上の値下げと考えられます。
IKEAでは、自分で倉庫から材料を取り出して、自分で家まで運搬して、自分で組み立てる、という、まぁまぁの労働が必要になります。これも、完成品が家に届くのに比べて、労働力が必要な分だけ安くなっていると考えることができます。(これ以外にも安い要因はあると思いますが)
いちご狩りだって、収穫の仕事を消費者がやっている、と考えることもできるでしょう。
これからも、消費者側が労働力を提供するタイプの新しいパターンが出てくるかもしれませんね。