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AIは仕事を奪うかやる気を奪う

🐣

この記事を読みました。

「AIに仕事を奪われた絵師」な訳だが|走り書き

絵を描いて収入を得ていた人が、AIに仕事を奪われてどう感じているかを書いた記事です。AIのせいで160万円の年収はなくなったけど、再就職できる年齢だったのでまだ幸運だった、などの気持ちが書かれています。

この人は再就職できて、今も趣味として絵を描いているようなので、本当にタイミングが良かったのでしょう。もしこれがもっと高収入で、AIのせいで失う収入が多かったとしたら、その上、再就職が難しい年齢だったら、こんなに冷静ではいられないはずです。ネットではいろいろな理由で怒っている絵師たちがいますが、怒りたくなる気持ちも理解できます。

一方、これから絵を描こうとか、絵のレベルを上げていきたいと思っている人にとっても、このAIは邪魔な存在ではないでしょうか。AIが出てきたことで、みんなが求める絵のレベルが上がってしまいました。お金をもらえるレベルの絵が描けるようになるには、今までよりもずっと長い道のりを行かないといけないでしょう。

趣味として絵を描くだけなら、影響は少ないのかもしれません。しかし、よくあるシナリオとしては、小中学生のころに絵を描いていたらまわりから褒められ、うれしくなって描き続けた、将来を考える頃にこれを仕事にしている人もいるらしいと知り、「それじゃあ自分も」と意識する、となるのではないでしょうか。仕事にしようと思った矢先に、AIのせいで高くなってしまった難易度を見て、そこでやる気がなくなってしまう人もいるでしょう。

それでなくても、ネットには絵のうまい人があふれかえっていて、「こんなにすごい人がいるんだから、この先がんばっても自分なんてかなわないだろう」とやる気がなくなる環境がありました。それが一段と強まっている気がします。

冒頭の人は、AIが出てきた後でもまだやり直せる年齢だった、という点で恵まれていますが、一定の実力を身に着けた後にAIが出てきた点でも恵まれていたように思います。多くの人は、仕事を奪われるか、やる気を奪われるか、どちらかの影響をうけてしまうのではないでしょうか。

(888文字)