名探偵津田の「1の世界、2の世界」を踏まえて、第2シリーズを見返す
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去年の年末に、水曜日のダウンタウン内で放送されていた名探偵津田を見返していました。TVerで過去シリーズも見れるようになっていたので、3シリーズ全部見てしまいました。
第3シリーズで名探偵津田によって導入された「1の世界と2の世界」。初めて聞いたときには意味不明だったのに、段々とその意味がわかってくるような流れ。津田のセリフには台本がないのになぜ?ってレベル。
1の世界とは、ドラマ内やドッキリの世界。2の世界とは、現実の世界。第3シリーズでは、2の世界にいると思っていたのにいつのまにか1の世界にいた(これはいつものことだが)上に、1の世界に2の世界の人たちもいる(浜田とか)ので、余計に混乱していました。その混乱具合いがおもしろい。
もともとこのシリーズは、「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ」から始まっているので、津田の言葉でいうと、1の世界の話。第1シリーズでは特に混乱はなさそう。
しかし、第2シリーズでは、途中で混乱してしまいます。ドッキリ内ドッキリでのバラしの場面。通常、ドッキリをバラすと、1の世界から2の世界に戻るんだけど、このときはドッキリ内のドッキリをバラしただけなので、津田はミステリードラマドッキリからは抜け出せていない。つまり、1の世界のまま。ドッキリをバラされて、いつもだったら2の世界に戻れるはずなのに戻れないため、「ここはどこ?私はだれ?」状態になっていました。
正直、第2シリーズで混乱していたところは、初見では何が混乱ポイントなのかわからなかったけど、1の世界、2の世界の話を見てから見直してみてようやく理解できました。
助手役のみなみかわは、コントを例にして津田の混乱をぶった切っていました。第2シリーズでも「猛毒に似たマイタケ」に対して、すぐに「"マイタケに似た猛毒"でしょ?」とツッコんでいたし、頭がいいのがわかります。ただ、第3シリーズの最後、津田が犯人を追い詰めるシーンで、「マンキン(全力)で行ける?」といいながら笑っていたけど、あそこで全力でいけるのが津田であり、それこそが主役の器って感じがしますね。