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抽象的に盗む

「パクった」「パクってない」という紛争は、昔からよく起こっていました。最近も、そういった事件で世間が騒いでいます。

「パクリ」はダメです。しかし、必要なパクリ、許されるパクリというのもあります。

「コピーはするけど、ペーストはしない」という言い方は、すごくわかりやすいです。上のツイートではクリエイターに限っていますが、もっと広い分野で成り立つ言葉です。

「人の作品を盗む」という表現がいい意味で使われることがありますが、これも「コピーはしても、そのままペーストするわけじゃない」ということなんでしょう。そのままペーストしちゃうのは、盗み方が具体的すぎです。その背後にある思想や表現方法といった、より抽象的なものを吸収するということなんでしょう。

例えば、あるキャッチコピーを見て「このキャッチコピー、すごくいいなぁ」と思った人がいたとします。その人が、そのキャッチコピーをそのまま使っちゃうのは、もちろんアウトです。ワードを少し入れ替えたくらいでも、ほぼアウトでしょう。よくて、パロディの領域です。

感銘を受けたキャッチコピーを集めて、「売る人が伝えたいことじゃなくて、買う人にどんなメリットがあるかを言ってるから伝わりやすいのか」とか「言葉の選び方が商品の雰囲気にあっている」とか「声に出したときに、口の動きやリズムが気持ちいいな」とか。そういう、背後にある思想やテクニックを、自分で考えて学んだり、本人へのインタビュー記事や他人の分析記事で読んだりして、ストックしていく。そして、自分が作る番になったときには、自分の役割や経験、特徴などをベースに、自分で学んできたものを加えたりして、新しいものを生み出す。こうして生まれたものは、ペーストでもなんでもなく、その人のオリジナルです。

「コピーはするけど、ペーストはしない」。では実際には何をしているかというと、コピーしたものを抽象化して吸収しているということでしょう。具体的に盗んでいるのではなく、抽象的に盗んでいるのだと思います。

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