いい仕事選びはあきらめましょう
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いい仕事選びってなんなんでしょうね。
前に、「実力と年収って相関あるのかあやしいよね」という記事も書きましたが、どうやって仕事を選ぶのが一番いいんでしょう。新年度が始まって1か月たち、既に新人が辞めたという記事をネットでちょくちょく見るようになりました。そして、また今日も見かけました。
「辞めた方が悪い」「これだからゆとりは・・・」というようなケースもありますが、引用元のは明らかに会社側が悪い。こっそりと会社に都合よく雇用条件を変えて、まずくなりそうだと訂正する。こんなやり方をする会社は信用されないですよね。
どんなに調べたとしても、会社に入る前に内部のことを把握するのは困難です。社内の人には守秘義務契約があるので、外部の人が知りえる情報は限られています。そういった状況で入社し、会社とあわない、条件が違う、などといった状況でも我慢して働かなければいけないというのはおかしな話です。「数年働いてみないとわからないこともある」という意見もありますが、即辞めたほうがいいというケースもあるでしょう。
「会社の選び方を就活時点でどう改善していくか」というのを突き詰めても、答えは出ないんでしょうね。そうではなくて、会社選びをミスってしまったときに、「ちゃんと辞めれるようにする」という方を突き詰めていかないといけない。辞める、そして、別の仕事に就く。これがきちんとできない限りは、いつまでたっても労働環境は改善しない気がします。
今、ブラック企業が問題化されていて、人が集まらない企業も出てきています。本来ならば、もっと早く労働環境の改善が行われるべきでした。それができなかったのは、人の流出が限られていたからでしょう。「人が集まらない」よりももっと先に、社員が大量に退職できていれば、もっと早く対策しなければならなかったはずです。
ただ、こういう環境を労働者自身が作った、つまり、労働者が自分の職を守るために、労働組合が勝ち取ってきた権利によって、労働市場の流動性を下げてしまった、という過去があるので、なんとも皮肉ではありますが。