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「ハッピーエンドしか受け入れない」というのは、人を追い詰めるのではないか

この記事を読みました。

東京ガスのTVCMが批判殺到で放送中止に?「リアルすぎる」「いいとおもうけど」賛否分かれ注目拡大

そして、そのCMがこれ。

ネタバレですが、上の動画を見たという前提で、CMの内容を書いちゃいます。就活で頑張っているのに、なかなか内定がもらえない女子大生。そんな中で、最終面接で手ごたえを感じた企業があり、内定がもらえるかもと浮かれていたところ、不採用の通知。落ち込んでいる彼女を母親が優しく支え、彼女はまた就活に頑張る、という感じ。

個人的には、批判されるところはないと思います。ネットの反応も、同じ意見をよく見ます。

批判的な意見の中に、「つらすぎる」「リアルすぎる」というのもあったみたいですが、こんな状況はよくある話です。よさげな反応だったけど、落ちる。つらいのはつらいですが、二度と見たくないCMではないと思います。

批判した人は、最後に内定ゲットを望んでいたのでしょうか。もし、「ハッピーエンドじゃないと受け入れない」というのであれば、それは人を追い詰めてしまうのではないかと思います。

実際にこのCMで描かれている世界は、就活生には普通のことです。つらいけれども、あるあるネタです。しかし、それをまわりの人が受け入れないというのであれば、その就活生は「内定がない今の自分の状況というのは、一般的に受け入れられない状況なんだ。自分は受け入れられないことをしているんだ」と、自分を責めるように考えるのではないでしょうか。

ハッピーエンドを迎えるまで、「自分の状況は悪いことだからまわりには言えない」と、その人は考えてしまうかもしれません。就職できなかった人、結婚できなかった人、子供を作りたい人、大学に合格できなかった人、いろんな「将来これがしたいけど今はできてない人」がいます。彼らは目標を達成しようと頑張ってるのに、そこに至るまでの状況(つまり未達成の状況)をまわりの人が受けれないことで、彼らは自分自身を追い詰めてしまうかもしれません。そうなれば、彼らは目標を達成するどころか、何に対してもやる気がなくなり、できるものもできなくなるのではないでしょうか。

(888文字)