「迷ったらつらい方を選べ」という意味不明な助言
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今までの人生を振り返り「迷ったときはいつもつらい方を選んできた」とかって言っちゃう人とか、人生相談中にアドバイスを要求されて「迷ったらつらい方を選べ」とかって言っちゃう人を最近よく見る気がするんだけど、まったく意味がわかりません。いやいや楽な方を選べばいいだろ、別に。
「つらい道を選んだ方が、より成長できる」って言う人もいるけど、どうだろうな。つらい方を選んで、そのつらさに耐え切れない場合だってあるよね。いや、こういった言葉を真に受けてつらい方を選んじゃうような真面目な人orだまされやすい人なら、耐え切れなくなっちゃうことの方が多いんじゃないかな。
つらい道を選んだ方が、経験値も増えるし成長もできるとは思うんだけど、そのつらい道を突っ走れる体力がある人じゃないと厳しいんだよね。「ガッツで困難を乗り越えられるような人が、つらい道を選んだらいろいろ得られてレベルも上がった」っていうのは、世間一般の人にあてはまる汎用的な話ではありません。だまされてはいけません。こんなアドバイスはスルーしましょう。
ただですね、「つらいか、つらくないか」という2つの道があったときに、「つらくない道」を選択したとしても、最後までつらくないかどうかはわからないんですよね。このことは覚えておきましょう。
「つらくない道」は、「短期的に見ればつらくない道」っていうだけなのかもしれません。道のずっと先の方で、相当つらくなっている場合が多々あります。つまり、「つらいか、つらくないか」というのは、「序盤でつらいか、後半でつらいか」の違いだけ、ということがあるんですよね。結局、生きていたらつらいことは起こるんです。
なので、別に「迷ったらつらい方を選ぶ」みたいな意味不明なことはしなくてもいいんです。どうせつらくなるんだから、どっちの道を選んでもいいんです。全体的に考えて「つらくならなさそうだな」って思えば、つらくない道をさっさと選んじゃえばいいんです。「つらくない道を選ぶと、後半つらくなるかもしれない」というリスクを頭に入れておくのなら、別につらくない道を選択しても全然問題ないと思うんですよね。