TVタックル「ネットに規制は必要か?」の感想
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22日夜の「ビートたけしのTVタックル」は面白かった。
「ネット規制の必要性」が議題。ホリエモンやひろゆきが不要派として出ていた。ただ、規制必要派の主張が雑すぎて、全く議論になってなかった。ひろゆきの言い方にイラッとする部分もあったけど、不要派の言い分のほとんどに同意だな。ネットの評判も(まぁ、ネットだからってのもあるけど)、規制不要サイドに寄ってたように見えた。
まとめサイトなどであまり載ってなくて僕が思ったのは、議論の範囲が広すぎて全体的に浅くなってしまったのが残念だったってことですね。後半、ユーチューバ―とかまとめサイトの話が出てたけど、別にいらなかったような気がする。ひろゆきの隣りでホリエモンが「まとめサイトはネット文化の一つだ」って言ってたのは面白い画だったけど。
あと、ホリエモンが「被害者の感情を聞きすぎると、規制がどんどん厳しくなってしまい、生きにくい世の中になる」という趣旨のことを言ってたけど、これもほんとそう。ネットではあんまりここの発言は取り上げられてないようだったけど、最近の世間の息苦しさを端的に表してると思った。
規制必要派の人たちの発言は、全体的にいまいちでしたね。特に「(犯罪を防ぐために)ネットに実名制を導入すべき」という主張をしておいて、「海外のサーバーを使っていたら日本国内の規制は意味がない」という反論に何も言えないのは弱すぎる。実際、日本のサービスで海外サーバーを使っているのもたくさんあり、特殊な事例でもないのに。
「犯罪をゼロにするのは難しいが、減らす効果はある」と賛成派は言ってたけど、これもいまいち。実名でサービスを使いたい人は少ないんだから、普通のサービス提供者なら利用者を確保するために規制を逃れようとするのは自然。現在日本にあるサーバーを使ってた人たちは海外サーバーに移転すればよく、明らかな抜け道のある規制なんだから効果なんてない。
規制賛成派が弱かった結果、各議論が浅いまま終わってしまった印象を受けました。ホリエモンやひろゆきと議論するには、ガチガチの理論武装が必要なことくらい、ネットで調べればすぐわかるのになぁ。