今日も8時間睡眠
888文字のブログです

客が強すぎる

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これを読みました。

仕事の効率ってどうやってあげんの?

実際に効率を上げる方法はいろいろあると思うんだけど、それよりも書きたいのはこの発言について。

お客さんの都合ですべては回るので、お客さんの都合がある限り効率をあげるのって無理だと思うの

これ読んで思ったのは、「どこの世界でも、客が強すぎるんだよなぁ」ということ。僕が今まで働いてきた間、こちらが客の立場になったり、逆にあちらが客の立場になったりしたこともあったけど、どちらに立っても「客が強すぎる」という感想は変わらなかった。ネットやテレビでも、「客が強すぎる」案件はよく見る気がする。

昨日、「お客様は神様です」に関する記事を書いたけど、この言葉が誤用されてしまっていることが「客が強すぎる」理由の一つだろう。また、「サービスに対する対価を払うという発想が弱い」という理由も考えられる。チップを払う国では「サービスへの対価」という意識は多少あるはずだけど、そういった国でも無料がデフォルトのネットサービスが普及してからは、こういった意識の低下は加速してると思う。そうすると、結果的に客が強気な態度をとることになる。

不況の後遺症というのもあると思う。通常なら、客が理不尽な文句を言ってきたら、企業側は「イヤなら買わなければいい」と言える。すぐに別の客が表れると予想できるからだ。しかし、不況になれば、そういった「別の客」はなかなか現れないかもしれない。そうすると、「目の前にいる客の言いなり」に近い態度をとってしまう。

客からのアクションがなくても、企業側はアクションを起こしていかないといけない。モノが売れなければ、値段を下げたり、サービスをよくする努力を企業側がしないといけない。不況と言うのは、客サイドが売買の決定権を握っているということであり、「客が強すぎる」状況を生み出してしまう。

効率を上げるには、まずは無駄な仕事を減らすべきだと思うけど、そのためには客にノーが言えることも重要だ。ただ、企業側がそういう強気な態度をとるためには、企業側に強みがないといけない。決定権をどう奪うかというのは、企業の考えるべき課題だと思う。

(888文字)