「後ろ倒し」の旗は降ろすべき
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これ読みました。
「後ろ倒し」の旗は降ろすな 提唱者の槍田氏に聞く :日本経済新聞
今年から選考活動の解禁が8月に後ろ倒しになったことについて、提唱者へインタビューをした、という記事です。ちなみに、個人的には、この記事にも少し書きましたが、後ろ倒しには反対です。研究・論文執筆と就活の期間が重なってしまう、というのが一番の理由です。
僕が『こんなに早く就活を始めなきゃいけないのはおかしくはないですか』と言ったら、経済界の友達も『皆で声を上げましょう』と言ってくれたのがきっかけです。
今までは選考活動解禁は4月だったので、以前は3年生の終わりころから就活を始めるのが一般的でした。しかし、そんなに早くはないと思います。むしろ、多くの大学生にとって、4年生の序盤で就職先が決まるほうが、学業の観点からもメリットが大きいはずです。
「就活が長期化し、学業に悪影響が出ている」点を指摘する人もいますが、確かに一部では長期化している人もいるでしょう。内定がとれる前に就活を終える人は少ないため、スタートが早いと内定が取れない人の就活が長期化するのは仕方ないです。ただ、これを受けて「スタートが早いことが問題だ」と考えるのは変ではないですかね。早くスタートしても、早く内定が出れば長期化はしません。
スタートを遅らせても、内定が取れやすくなるわけではありません。むしろ、後ろ倒しにより期間が集中しすぎて、内定を取るのがさらに困難になるかもしれません。結果的に、卒業後も就活をする人や就職留年を増やしてしまうかもしれません。
経団連として決めたことですから、後ろ倒しを通じて目指したものは、きちっと目指すべきだと思います。(中略)ひ弱になって元にもどすというようなことになっては困ります。新聞によると、経団連の中でも、『必要なら見直しを』という意見があるそうですが、そんなことではダメだと思います。若者にはしっかり勉強してもらおうと思うなら、ここで踏ん張らないと
少なくとも今回の変更を分析して、どうするか決めるべきじゃないですかね。続ける根拠が「一度決めたことだから」というのはどうなんでしょうか。
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