とある忘年会にて

Ａ「それにしても今年はＢさんがよく頑張ってくれたね。本当に助かったよ」

Ｂ「いえいえ。これから問題が発生するリスクもありますし、まだまだ終わりとはいえないですけどね。途中で、解決しないといけない問題がかなり増えてしまったので、時間もだいぶかかってしまいました」

Ａ「確かに、あのシステム変更は大変だった」

Ｃ「Ｂさんは能力があったから問題を解決することができたけど、逆にＢさんが何か学べたことはあるの？　こちらがやってもらっただけになってしまったんじゃない？」

Ｂ「いいえ、勉強になることももちろんありました。今回の業務に取り組む初期の段階で、全体の枠組みを理解するために、過去に行っていた別の人のアプローチを参考にしました。そこでは学ぶことは多かったです。他の人の業務への取り組み方を見ていると、自分では普段採用しないような手法を使っていたりするので、そういうのが見れたのはよかったです。今回の業務でも、応用できるものは使っています」

Ｂ「ただ、量がとても多い上、ドキュメントやマニュアルがあまり整理されていなかったので、読み解くのは時間がかかるし大変でした。今はシステム環境が大きく変わってしまったので、過去に使用していた手段のほとんどは捨てないといけなくて、もったいなかったですね」

Ｄ「確かに、量が多くて大変だった。一つ一つは優れたことをやっているんだけど、どこでどう使っているのかの関係性を理解するのに一苦労する状況だった」

Ｂ「他のよかったことは、一人で大きなシステムを作る経験ができたことです。自分としても、作り方の"型"のようなものが定まってきました。今後、別の仕事をするときでも活かせると思います」

Ｃ「Ｄさんもすごく頑張ってくれた。当初の実力では不安なところもあったが、みるみる実力を伸ばしてきた。今ではこちらが感心するような結果を持ってくることもある」

Ｄ「いえいえ、そんなことはないです。あの紹介された本も見て勉強してます」

Ｃ「たまにやりすぎてしまうところもあるけどね」

Ｄ「ＡさんやＣさんの協力がないと、まだまだ一人だけでは難しいです」

Ａ「今年は二人ともおつかれさま。」