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「オフィスの家」化と「家のオフィス」化

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NewsPicksの次の記事を読みました。

【隈研吾】クリエイティビティを求めオフィスが「家」化する

オフィスが「家」化かぁ。たしかにそういう傾向が出てきた気がするなぁ。

そもそも歴史的に考えてみても、オフィスが出現したのは19世紀以降。つまりわりと最近の話です。それまでは、仕事もプライベートもすべてが家を中心に行われていた。

時代劇や昔ばなしなどを見ても、家の中で何かを作っている仕事が多いですよね。また、1階がお店で2階が居住スペースになっている家も時代劇ではよく見かけるし、その痕跡が残っている建物は今もたくさんあります。家の外でする仕事には、農業や屋台などといった例はありますが、「オフィス」とはちょっと違います。

あえて言うなら、城で家臣たちを集めるシーンがオフィスっぽいですかね。あれは、今風にいうと「ミーティング」ですし。

19世紀になって工業化・近代化が進む中で、オフィスという場が登場し、社会の中でどんどんメインのポジションを占めるようになってきた。一方で、家は脇役へと押しやられていってしまいました。 21世紀を迎えて、工業化社会からIT社会へと変貌を遂げ、今まで脇役に押しやられていた家が再び、本来の機能を取り戻しつつあります。在宅勤務など家で働く選択肢が増えています。 (中略) 振り返って考えてみると、オフィスという空間は、工業化社会の中で出現した限られた現象ともいえるかもしれません。

上で挙がっている在宅勤務は、家を「オフィス」化するという話ですね。一方で、遊べる空間があったり、寝るスペースがあったり、ご飯が充実していたりと、オフィスを快適にして「家」化する流れも存在しています。

「オフィスを快適にする動きは、単に福利厚生面での対策であり、労働者にしかメリットがない」と僕は感じていました。つまり、採用のため、退職されないために、企業がしぶしぶやっているのだと。しかし、上の記事を読んでからは、オフィスを厳格な空間から寛容な空間に変えることで労働者の創造性を刺激し、最終的にはそれが企業に利益をもたらす、つまり、企業にもメリットがあるんだと思うようになりました。

(888文字)