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働く人を応援する、Mr.Childrenの「彩り」という曲

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ミスチルの曲は、他のミュージシャンと同じように、ほとんどが恋愛の曲です。だけど、中には、「働いてる人」がテーマになっている曲もあります。90年代の曲で言えば、「雨のち晴れ」とか「デルモ」とか。なぜか、どちらの曲も主人公は非常に疲れてるんですが。

2007年のHOMEというアルバムに入っている「彩り」という曲も、そんな「働いてる人」がテーマの曲。

僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく Mr.Children 彩り

会社が大きければ大きいほど、分業は進んでいます。分業が進むと、一般的には作業そのものは簡単になり、単純作業となっていきます。仕事をはじめた当初は、簡単な仕事だから楽だしラッキーだと感じるかもしれません。しかし、しばらくすると、仕事が単純なので余力が出てきて、いろんなことを考えてしまいます。こうしたとき、よく出てくる問いの一つに、「この仕事、何のためにやってるんだっけ」というのがあります。

自分のした仕事と顧客との間に距離があったり時間があいていたりすると、「どうしてこの仕事をしてるんだっけ」と考えてしまう人も多いと思います。しかし、給料が発生している以上、誰かの役に立ってない仕事なんてないはずです。「いやいや、自分には直接見えていないだけで、この仕事はどこかの顧客の役に立ってるんだ」。「彩り」という曲は、そう再認識するきっかけを与えてくれる、「働く人への応援歌」のように思います。

クリエイティブな仕事でも、実際にクリエイティブな瞬間というのは少なく、多くの単純作業で構成されていることも多いです。それでも、出来上がったときの作品をみんなが見て「いい!」と言ってくれるところを想像しているから、単純作業も苦にならないのだと思います。

曲の後半、2回目のサビの後に、こういう歌詞があります。

ただいま おかえり ただいま おかえり Mr.Children 彩り

挨拶を2回繰り返してるだけです。しかし、これだけで「単調な生活を繰り返すだけ」の日々を表しているように感じられます。短い文字数で多くのことを表現しているように思います。

Mr.Children トイズファクトリー 2007/03/14
(888文字)