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オシャレ家具のつくロンドンより、やはり日本で暮らしたい

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昨日の記事で、ロンドンに旅行したときに現地に住んでいる人から聞いた話を紹介しました。ロンドンでは家具付きの部屋が多く、自分の部屋をよく見せて契約をとるためにオシャレな家具に力を入れる大家さんがいる、という話。

ここだけを聞くと、「自分で買わなくてもオシャレな家具がついてくる上、引っ越しのときに家具を運ばなくてもいいので、うらやましい」と思ってしまいます。しかし、よくない面もあります。

セント・ポール大聖堂からロンドンの街を見るとわかりますが、都会であっても、日本のように新築高級マンションがドーンドーンと建っているわけではありません。新しいマンションも一応ありますが、ほとんどが古いマンション。築数十年のものも多いですし、百年を超えるものもあります。日本のように地震があるわけではないし、レンガや石で作られていることもあり、建物の寿命が長いんですね。

建物自体の寿命が長くても、内部の寿命が長いとは限りません。電気関係や水道関係は、時間がたつごとに劣化していきます。これらは、確実に建物よりも先にダメになってしまいます。

ただ、建物の内部に問題があっても、抜本的に改善されることはまれです。大家さん的には、「オシャレ家具を置いて魅力的にすれば契約がゲットできる」という発想はあっても、「電気・水道の設備を新品にすれば契約がゲットできる」とは考えません。そのため、トラブルがあっても、「現在の住人が文句を言わなくなればOK」と考え、応急処置的な対応ですませて時間稼ぎをする、という行動をとりがちです。

部屋を借りる方も、「不満があれば引っ越せばいい」という発想です。部屋に家具がついているので、荷物が少なく、楽に引っ越しができます。なので、我慢ができなければ引っ越します。

そのため、電気や水道のトラブルが抜本的に解決されることは少なく、どこのマンションを借りても多少の問題を抱えている状態になります。電気がつかない、水が漏れる、お湯が出ない、などは、誰もが経験するようです。

見た目はオシャレでも住むとトラブル続出、ということであれば、やっぱり日本のほうがいいのかなと思ってしまいます。

ウィルトモ ワニブックス
(888文字)