日本の配達レベルの高さ、というか、海外の低さ
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日本では、1月2日に年賀状の配達を中止するだけでニュースになったり、恐喝してきた暴力団員を配達員が撃退したりと、配達に関しては何かとレベルの高さ(?)が話題になったりします。
海外ではこんなにレベルは高くないよ、というのをよく聞くので、欧州に旅行にいったときに現地に住んでいる人に聞いてみました。
その人が体験したのは、アマゾンなどの通販で商品を買ったときに、荷物が家の外に置きっぱなしにされていた、というもの。他の人がその荷物を持って行ける状態なので、とても危険です。ずっと家にいたのに、置きっぱなしにされたこともあるらしいです。
こういう経験があったので、その人が別の日に高価なものを買ったとき、備考欄に「家の前に放置せずに、ちゃんと手渡すこと」と書いたそうです。しかし、それもむなしく、やはり荷物は部屋の前に放置。備考欄なんて見てくれるはずもありません。
また、マンションの上の階に住んでいる人の荷物なのに、一階の人に渡しちゃう、ということもあったらしいです。上まで持っていくのがしんどかったんでしょうか。配達員は届け先とは全然違う人の受け取りサインをもらって帰って行ったそうです。まー、この配達員がおかしいのは当然ですが、自分の荷物じゃないのに受け取りサインを書いてしまう人もなかなかおかしいです。
そもそも、地球の歩き方にさえ、「ロイヤルメール(イギリスの郵便会社)は紛失リスクがあって信用できない」と書かれています。ちゃんと送りたければ特別書留で送ったほうがいいとか、宛先不明の郵便は中身を開けられるとか、それでもわからなくて中に高価なものが入ってたらオークションで売られるとか。こんなとこにも書かれてしまうくらいだから、相当ひどいんでしょう。
日本で故意に荷物を配達しなかった場合、事件として報道されることがあります。こうしたケースでもない限り、郵送物が紛失するリスクは日本ではあまり考えられていません。「届かないのはよくあること」と考える海外と、「届くのが普通」と考える日本。日本が考えるサービスの「普通」レベルは高いですね(さすがにこの事例は海外が低すぎると思うけど)。