クセスゴとあらびき団でのマヂカルラブリーラッパーネタ
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「千鳥のクセがスゴいネタGP」は、どう見ても「あらびき団」のパロディでしょう。「粗削りな芸」を「クセがすごい芸」に言い換えているだけですしね。MCのツッコミありきのネタ、という点でも一致しています。大きな違いは、あらびき団のほうはマイナーな人が出ますが、クセスゴのほうはメジャーな人が普段しないネタをやる、という点ですかね。他にも細かい点でいろいろ違いますが。
あらびき団で好きだったネタの一つに、マヂカルラブリーのラッパーネタがあります。野田が、最強のラッパー村上とラップバトルをするというネタ。村上がボケて野田がツッコむという、漫才とは逆のポジションでやるネタです。
クセスゴでも今までに何回かやっていたのですが、クセスゴで見るとなぜかあらびき団で見てたときほどおもしろく感じないんですよね。
ネタの展開がワンパターンなので、単純に飽きてきただけという説もあります。ただ、あらびき団の昔の映像を見るとおもしろいので、何か違いはありそう。両者をよく見てみると、クセスゴは映像がきれいすぎるから、というのがあるのかもしれません。
ゴールデン番組なのでセットも豪華だし、テロップも凝ったデザインになっています。その結果、見やすくはなっています。しかし、このネタは、むしろシンプルなセットで、凝ってないテロップで見るほうがおもしろいのかもしれません。
また、カメラワークの違いもあります。両方とも、タイヤ付きの台車の上に乗せたカメラで撮っています(デカくて安定してるやつ)が、あらびき団のほうは肩に担ぐ形式のカメラも使っています。こっちのほうが躍動感が出るのでいいですね。クセスゴのほうでは、舞台が大きいのでカメラを担いで撮るのは難しそう。
あと、このラッパーネタに限らず、クセスゴのほうは、少しツッコミが多いかもしれません。ツッコミがないと視聴者が理解できないようなシュールなネタが多いし、お笑いへの興味がそんなにない視聴者にも理解できるように配慮する必要はあると思いますが、ツッコミが主になってネタの良さがかき消されてしまっているものもあります。ラッパーネタもその1つかもしれないですね。