今日も8時間睡眠
888文字のブログです

世界一ではなく知人一を目指す

🛵

これを読みました。

“なんでも屋”になると損をする、なんてない。 - マライ・メントライン | LIFULL STORIES

特に、この部分が印象に残りました。

私よりいい文章を書く人も、私よりいい編集ができる人も絶対にいる。でも、その人たちはその場にはいなかった。どんな理由であれ依頼を受けたのが自分だったなら、その分精いっぱいやるしかないんです

僕も個人事業主として働いているのですが、他に適任者はいそうなのに自分のところに仕事が来た、という経験はあります。

例えば、僕が今までやってきた仕事の一つに、数学の家庭教師があります。知人からの紹介で始まることが多いです。

僕のまわりにいる人は、僕が中学や高校の数学なら教えられることを知っています。ただ、自分より数学ができる人、教えるのがうまい人なんて、世界には山ほどいます。しかし、オファーをしてくれる人からすると、全世界からベストな一人を選ぶなんてめんどくさすぎてやりません。要求水準を満たす選択肢の中で、一番アクセスしやすいのを求めた結果、僕のところに依頼が来ているのでしょう。

今はネットニュースやYouTubeやSNSなどがあって、世界中にいるすごい人がすぐに目に入ってくる時代です。自分が消費する立場なら別に「すげー」と思ってそれで終わりです。一方で、自分が供給する立場から見てしまうと、そういった世界中のすごい人と比較して、自分が提供できるもののレベルの低さに嫌気がさすこともあります。

他のすごい人を参考にして自分のレベルを上げることは大事ですが、単純に比較だけをして「自分はダメだ」なんて思う必要はないんですよね。テニスを始めたい人が、先生として錦織圭を指名するなんてことはなくて、普通はテニス部だった知人に声をかけるでしょう。自分もそれを目指せばいいんですよね。その能力を持っている人の中で世界ランキング何位かなんて関係なくて、「この人ならこの水準でこれができそう」と思ってくれる、思い出してくれるほうがよっぽど大事です。

世界ではなく、地域の中、知人の中と範囲を狭めて、そこでトップを目指すのが現実的な作戦だと思います。

(888文字)