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ステマ規制によってステマは高度化するかもしれない

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ステマに対して、法規制が検討されているようですね。

「ステマ」に法規制検討: 日本経済新聞

ステマ(ステルスマーケティング)とは、おカネをもらい、「広告」とは言わずに、口コミ的な宣伝をすることです。過去によく問題になったのは、商品を使ってもない芸能人が「これすごくよかった」みたいな投稿をするってやつですね。

だまされる人がいるので、規制が入るのはいいことかもしれません。ただ、そもそもこちらとしても、いろんな発言を額面通りには受け取らないようになってはいるんですよね。

芸能人がお店や商品をオススメしていても、それを純粋に聞いてる人ってだいぶ減ってるんじゃないかな。報酬をもらってないとしても、知り合いからお願いされたとか、他の仕事の付き合いとかで、そうオススメせざるをえないんじゃないか、と勘ぐる人も増えているはず。

通販番組に出てくる使用者の感想も、いくらか割り引いて聞いていると思いますが、それと同じです。

そもそも、お店を紹介して人が殺到してしまったら、自分が行きにくくなるわけだし、人が来なかったらそれはそれで宣伝効果として問題だし、どうなっても自分が損をするのに、そんなことをわざわざするかな、という考えもあります。

イイコトをタダで教えてくれる時点で、もう警戒アンテナは反応し始めます。その教えてくる人には、何のメリットがあるのか。ごくまれに、本当に感動してまわりにオススメしたいということもあるかもしれませんが、たいていはオススメした人にとって何かメリットがないとやらないでしょう。

新聞やテレビ番組でとりあげられる新商品のニュースも、ニュースの形をした広告ですし、コンビニや飲食チェーン店の商品ランキング番組も、ランキングの形をした広告だといえるでしょう。すでに世の中には、実質的には広告なのに、広告とは言われていないものがたくさんあります。

法規制が入っても、わかりやすいステマ(それはステルスといえるのか?)が取り締まりの対象になる一方、ステマかどうかわかりにくいものが増える可能性もあります。いたちごっこになり、見分けづらく、さらに不便になっていく可能性もありますね。

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