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「経験者採用」ってワード、イマイチだな

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このニュースを読みました。

経団連は転職者などの採用で使われることが多い「中途採用」の呼称を「経験者採用」に改める方針だ。企業が新卒者に限らない多様な人材を確保する動きが広がるなか、「中途」の表記に否定的な印象があると判断した。会員企業に積極的な使用を呼びかける。

経団連、中途採用は「経験者採用」に 表記見直しへ: 日本経済新聞

すごく、言葉遊び感がありますね。特に変える必要もないと思いますが。まぎらわしいとか、差別的とか、時代に合わないとか、そういった声も聞いたことがないし。

変える理由は「"中途"の表記に否定的な印象がある」と書かれています。うーん、そんな否定的な印象ってあるかな。そんなことを言ってる人も聞いたことがないけど。

どちらかというと、「経験者採用」の言葉からは、「経験者しか採用されない、応募できない」というニュアンスが感じられる分、変えた後の方がイマイチな気がしますね。

異業種に転職するというケースもあるでしょうし、同じ業界であっても「その職種・ポジションの経験はない」というケースもあるでしょう。「経験者」の経験が何を指してるかわかりにくいので、保守的に考える人が増えれば、こうした転職が起こりにくくなるかもしれません。

新卒採用と経験者採用の2つだけになってしまったら、新しいことをやるための転職ってなかなかやりづらくなってしまうように思います。同じ仕事をする人が別の会社に転職するっていうケースしか想定されてないんでしょうか。

記事に「企業が新卒者に限らない多様な人材を確保する動きが広がる」とある通り、企業は他業種の人を含めたいろんな人を採用したかったはずです。ということは、ここでいう「経験」とは、他業種かどうかを問わずに、働いた経験全般のことなんでしょうかね。それとも、本当は同業の経験者しかいらない、即戦力しかいらない、ということなんでしょうか。

会社側も「未経験歓迎の経験者採用」なんて言って募集するのも変な感じだし。暗に、職歴がない人を拒否しているようにも感じられるし。なんか変えたほうが、いろんな意味を感じ取れる分、ダメになっている気がしますね。

(888文字)