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IT人材に現場経験をさせる企業があってもいい

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これを読みました。

「IT人材として入社した場合、最初の1年半は現場研修に出てもらう」というニトリの方針に様々な反応が集まる - Togetter

否定的な意見もありますが、個人的にはいいんじゃないかと思います。就職説明会などで事前に説明があって、本人が納得していて、現場研修後にちゃんと説明通りにIT部門に戻れるんだったら、ぜんぜん問題ないでしょう。

IT部門にいると、現場からシステム開発の依頼が来ることもあるだろうし、トップダウンで新しいシステムを作れと言われることもあるでしょう。こうした場合に、「ほんとにこんなのいるの?」とか「現場はどんなことで困ってるのか?」とか、いろいろ疑問に思うこともあるはずです。直接聞くのもいいのですが、経験からある程度予測できれば、スムーズに案件を理解・推進できるんじゃないかと思います。

システムのことがよくわかってない現場や経営者が考えた依頼に対して、疑問をもたずに「はいはい」とシステムを作ることはできるでしょう。たとえ、それが変な依頼だったとしても。外部の会社からの案件なら、お金をもらって納品さえすればOKかもしれませんが、同じ会社内の案件なら、ダメシステムを作っちゃうと、めぐりめぐって自分もダメージを受けてしまいます。現場の経験があれば、もっと早い段階でおかしいと気づけたり、もっといい案が出る可能性も高まるでしょう。

それに、年をとってから現場に行くのは大変だと思うんですよね。環境が変わるだけでもきついのに、顧客と直接やりとりするところは本当にきつい。「若いときの時間を、本職以外に使うのはもったいない」という考え方もありますが、むしろ、本職以外の経験をするんなら、若いときにやっておいたほうがいいんじゃないかと思います。

転職をするときにも、IT部門にずっといた人より、小売業界の現場での経験がある人のほうに魅力を感じる企業もあるでしょう。それを見越して、自分のキャリアを考える人がいてもいい。全員が全員、IT部門にどっぷりつかっていないといけない必要はありません。世の中に、こういうオプションがあることは良いことだと思います。

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