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子どもを犯罪者から守る方法を見て、大人にも応用する

🦍

これを読みました。

小宮信夫「子どもの安全をどう守るか」 NHK解説委員室

子どもを犯罪者から守る方法についてですが、大人にも参考になる話が多いです。わかりやすいし、「今までの対策は、あまり意味がなかったかもしれない」と思わせる内容になっています。

例えば、日本では「不審者に気を付けて」とよく言われるけど、結局何に気を付けるのかがわからない、という話。

海外では「危ない人」ではなく、「危ない場所」に注目しています。「危ない場所」なら、見ただけで分かるからです。

海外旅行にいくと、この辺りは危ないとか、夜は近づかない方がいい、といったことを教わることがあります。海外では、どんなトラブルに巻き込まれるかわからないので、こうした情報は重要です。

海外旅行でのことを考えると、「危ない人に注意して」といわれても、たしかに、どうすればいいかは難しい。言われてみれば、それはそう。

動機があっても、機会、つまりチャンスがなければ、犯罪は起こりません。動機を持った人が、機会に巡り合って、初めて犯罪が起きるのです。そのため、動機をなくせなくても機会さえ与えなければ、犯罪は起きません。

動機があるかどうかは、外から見てもわかりません。なので、予防することは難しいです。一方、機会を与えない、成功しそうにないと思わせる方法なら、まだ対策を行うことはできる、ということなんですね。

例えば、安倍元首相が奈良で銃撃された事件が前にありました。犯人は他の会場でも銃撃しようとしていました。しかし、警備が厳しくて武器を持って近づけなかったらしいです。

警備を厳重にすることは、もちろん襲われたときに守るためではありますが、そもそも犯人に襲う機会を与えない、成功しそうにないと思わせる役割もあるんですね。この件については、穴があったので防ぐことはできませんでしたが。

犯人に機会を与えないようにするために、自分でできることは、危険な場所には近づかないことや、危険が迫ったときに逃げることでしょう。すべての犯罪から身を守れることはないにしても、無駄に犯罪に巻き込まれるようなリスクは減らしていった方がいいですね。

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