今日も8時間睡眠
888文字のブログです

たしかに、水ダウ「スベリ-1グランプリ」は衝撃だった

🦊

これを読みましたが、そういえば僕も水ダウの「スベリ-1グランプリ」を見てました。

M-1より注目 水曜日のダウンタウン「スベリ-1グランプリ」の衝撃 - 関内関外日記

芸歴16年以上の、まったく売れてない地下芸人を集めたコンテスト。出ている芸人と観客は、おもしろい人を決める前提でやっているのですが、本当は一番おもしろくない人を決めるという企画。なので、まったくおもしろくない人だけが出ています。

これ、スベる以前に、そもそも何を言ってるかわからない問題がありました。声が小さくて聞こえないという人はいませんでしたが、滑舌が悪くて聞き取れない、速すぎて聞き取れないという人はいました。そのため、笑う以前に、見るのがだんだんストレスに感じてきます。

何人かの芸人はウケていたのですが、まずウケる雰囲気を作ったことが大きいように思いました。いわゆる、つかみ。冒頭でウケる雰囲気を作るだけで、「笑ってもいいんだ」っていうスイッチが入ります。それをやる前にシュールなことをやりだすと、完全に観客は置いてけぼりにされてしまいます。

決勝最後の人、ウケてしまったばっかりに、決勝のネタなのにナレーションベースになってしまってかわいそうでした。今回の企画の趣旨にあってないので仕方ないですが。通常ならカットされそうな、笑い声ゼロのネタが逆にフルで放送されるという、普通じゃない番組になっていました。

すべての事情を知っている特別審査員、ウエストランドがネタ終わりに解説をするのですが、この役割はすごく重要だけどめっちゃ大変そう。ウケてなかったネタの中から、おもしろさを見つけるという大仕事。「羅列じゃなかった」とか「自虐じゃなかった」とか、ひねり出した感がありました。こんな役柄がうまそうな人選じゃなかったけど、役割はちゃんと果たしてました。

最後、芸人と観客にネタばらしがあったのですが、もっと観客に感想を聞いてほしかったなぁ。テレビ番組の企画でこんなウケないネタを見るとは思ってなかったはずで、人生でもう二度と生で見ないレベルの戦いを見て、虚無を眺めてた人たちが何を思っていたか、知りたかったですね。

(888文字)