「さんまのお笑い向上委員会」を何度か見た感想
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フジテレビ土曜夜の「さんまのお笑い向上委員会」を何度か見たけど、ホリケンがひどい。
IPPONグランプリでは突拍子もない回答でおもしろいんだけど、「お笑い向上委員会」みたいに自由に動ける場を与えてしまうのは間違ってる気がする。
一緒にホリケンのノリに乗っかれる原田、ホリケンの流れを止めれる名倉、この2人が必要だと思う。なのに、「お笑い向上委員会」にはホリケンしか出ていない。ホリケンのノリに乗っかれる人もいないし、止められる人もいなくて、カオスな状況になっている。ホリケンに絡まれても大きな笑いにならず、からまれるのは損だ、と考えてる出演者もいるように感じる。
前回はさらに爆笑問題の太田光もいて、よりカオスな状況になっていた。太田光は、自由に動ける場を、ホリケンよりも与えてはいけない人だと思う。
番組は、司会のさんまと10人くらいのお笑い芸人がいて、ゲスト芸人を交えてフリートークするという内容。10人くらいいるメンバーは回によって変わるんだけど、顔ぶれ自体は面白そうだ。あんまり一緒に見ない組合せもある。ただ、番組では、うまく絡み合ってるというよりは、メンバーが単体で自己主張していて、うまく混ざり合ってない。
例えば、さんまや今田耕司はお笑いの型とか流れを大事にするけど、ホリケンや太田光は流れなどとは関係なく発言して動く。そういう動きを見て、さんまが呆然としてるように見えるシーンが何度かあるんだけど、「ひょっとしたら、呆然としてるんじゃなくて、怒っているのでは?」とすら思うこともある(が、なぜかホリケンは今のところ毎週出演してる)。
さんまは、どんな芸人でも前に出るべきだと考えてるように思う。しかし、おぎやはぎとか土田晃之のように前へ前へ行くタイプではない芸人もいるし、ドランクドラゴンの鈴木やアンジャッシュの児嶋のように、まわりからいじられた方がいいので前に出て行かないのがいい人もいる。つまり、この番組には向いてる芸人と向いてない芸人がいる。しかし、今のところ、さんまの笑いと各人の笑いをそれぞれ持ち寄って、別の方向を向いたまま進むという、混沌とした番組になってる。