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接客サービスの実質的な価格低下

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これ読みました。

テキパキしてない人、愛想も要領も悪い人はどこへ行ったの? - シロクマの屑籠

僕は無職なので、「ここ(=ネット)にいるよ」と声を大にして言いたいわけなんだけれども、はじかれた多くは働いてないか顧客からは見えないところで働いている、ってことなんでしょうね。「顧客からは見えないところ」っていうのはいわゆる本社での内勤とか、ITツールだけで済ませられる仕事とかですかね。

個人向けにビジネスをしている企業には、基本的にどんな人が来るか事前にはわかりません。ほとんどが普通の人ですが、過剰サービスを要求してくる人とか、変な言いがかりをしてくる人とか、正直相手にしたくないお客さんだってくることはあります。こういう場合にトラブルにならないようにするには、とりあえず「全てのお客さんが、悪い客かもしれない」という前提で接するしかないと思うんですよね。

ただ、そうすると、「誰でもできる店番」くらいの仕事が、「商品知識を持ち、敬語も使え、気遣いもできる接客業」という、かなり高度な仕事にレベルアップせざるをえません。これは誰にでもできる仕事ではありません。また、「誰にでもできないのはわかっているけど、お前がやるんだ!」と言って社員に無理にさせるのも問題です。というのは、その社員がミスった時の事後対応コストがバカにならないからです。結局、企業として事前にできるのは、研修をして実力をつけた社員だけを顧客の前に出す、そして、その実力がない人には別の仕事をしてもらう、ということになるのだと思います。

なので、お客さんの前に登場するのはぴかぴかに見える人だけ、いまいちな人は(優秀な人に交じって)見えないところで働いている、ということなんでしょう。

ただ、これは接客サービスの実質的な価格低下です。東京オリンピック開催が決まった時に「おもてなし」というワードが流行りましたが、僕にはこれが接客サービスの価格低下を象徴しているように感じました。この高い接客サービスの要求により、サービス提供者のストレスは急増します。高度な仕事をしている人には、ちゃんと高い給料払ってあげるべきですよね。

(888文字)