コストな労働者とコストな会社
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これ読みました。
新卒一括採用は「貧乏クジ」なのか | etomiho.com
「だれが新卒者を育てるんだ?」っていう話です。新卒者を育てても、その多くが数年で辞めるなら、企業は新卒採用をやめちゃうかもしれない。新卒を採用する企業が減ると、卒業後に就職できない人が増えてしまう。スキルが積めない新卒者はいつまでたっても成長できず、将来的に若者の失業者が増えてしまう。なので、「辞めたい」と考えている若者には、「企業はコストをかけて育ててるんだよ」ということを意識してほしい、と。
言いたいことはわからなくはないのですが、若者はそもそもなぜ辞めるんでしょうね。
「本当は別の会社に入りたかった」という人が、数年後に再挑戦するという人もいると思います。が、大抵の人は、一度入った会社でしばらく働いてみようと考えているはずです。そうした状況で、数年後に「やっぱり他の企業に行きたい」という人が出てくるのは、企業側に問題があるんじゃないのかなぁ、という気がしてしまいます。
上の記事の中で、次のような部分がありました。
自分たちの存在が「コスト」だと自覚している新卒はそんなにいないのではないかと思う。
これ、別に新卒に限った話ではないですよね。間接か直接かに関わらず、収益に結び付く仕事ができていない人は、会社から見れば誰だって「コスト」です。ただ、そういう人たちに「お前たちはコストだ」と管理者が言っちゃうのは間違いです。管理者は、そのメンバーで収益につながる仕事をしないといけません。それができていないのであれば、その管理者自身も、会社から見ればコストです。
結局、できることが増えて自分が成長できることが重要で、それができない企業には長居する意味がありません。成長できない原因は、労働者にある、会社にある、両者の相性にある、などいくつかパターンがあるはずなので、時間が解決してくれる問題なのかは考えないといけません。労働者から見れば、そういう企業にいること自体が「コスト」の可能性があります。
まぁ、モノが売れない状況で、「できる体験」を提供できる企業がどれくらいあるのかはわかりませんけどね。